長い長い殺人 の商品レビュー
「模倣犯」のプロトタイプとも呼べる作品。 登場人物の財布を通して語らせる、とそれだけ聞くと大丈夫かいなとも思える試みを見事にやってのけてます。 財布だからこその語り口が可能と言うのは凄い。 探偵とその友人の、探偵が妻を亡くした時のやり取りはちょっとD・フランシス作品に通じるものを...
「模倣犯」のプロトタイプとも呼べる作品。 登場人物の財布を通して語らせる、とそれだけ聞くと大丈夫かいなとも思える試みを見事にやってのけてます。 財布だからこその語り口が可能と言うのは凄い。 探偵とその友人の、探偵が妻を亡くした時のやり取りはちょっとD・フランシス作品に通じるものを感じました。
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財布が語り手の短編がつながって事件の真相が見えてくるというのが新鮮。あきずにテンポよく読めます。というか読まずにいられなくなる。
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ただの一人称ではありません。語り部はなんと『財布』! 事件に絡む人たちの『財布』が章ごとにストーリーの語り部を担って物語が進行していきます。 小説の登場人物ひとりひとりに個性があるように、語り部の『財布』たちも十人十色、いや十財布十色(笑)。自分の財布はどんな奴なんだろうと思わず...
ただの一人称ではありません。語り部はなんと『財布』! 事件に絡む人たちの『財布』が章ごとにストーリーの語り部を担って物語が進行していきます。 小説の登場人物ひとりひとりに個性があるように、語り部の『財布』たちも十人十色、いや十財布十色(笑)。自分の財布はどんな奴なんだろうと思わず想像してしまいました。
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財布の中で現金は、きれいな金も汚い金もない。しかし、財布の気持ちになれば、話は別。刑事の財布、強請屋の財布、死者の財布から犯人の財布まで、10個の財布が物語る持ち主の行動、現金の動きが、意表をついた重大事件をあぶりだす。前代未聞!おもしろいよー
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すごくおもしろい!!なんたって人が常に持ち歩く「財布」が語ってくるんですから!財布は何でも知っている。。。
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