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新しいヘーゲル の商品レビュー

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34件のお客様レビュー

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 ヘーゲル研究第一人…

 ヘーゲル研究第一人者による、大哲学者ヘーゲルの入門書。 ドイツ観念論=難解、ヘーゲル=もっと難解、と世間ではいわれてるけど、それは日本のヘーゲル紹介者達が難解そうに見せてるからだ、という。そこで長谷川先生が立ち上がって、分かりやすい入門書を書く。 もっとも分かりやすく書こうと思...

 ヘーゲル研究第一人者による、大哲学者ヘーゲルの入門書。 ドイツ観念論=難解、ヘーゲル=もっと難解、と世間ではいわれてるけど、それは日本のヘーゲル紹介者達が難解そうに見せてるからだ、という。そこで長谷川先生が立ち上がって、分かりやすい入門書を書く。 もっとも分かりやすく書こうと思ったからといって分かりやすく書けるとは限らないのは当然であって、本書が分かりやすいのはやはり、長谷川先生だからこそ、だろう。 実際に、読みやすく、分かりやすい。ヘーゲルの著書を手にと

文庫OFF

比較的わかりやすい画…

比較的わかりやすい画期的なヘーゲル翻訳で評判の長谷川宏が,難解な専門用語をできるだけ避けて,ヘーゲル哲学の入り口へと読者を誘う.ちょっとだけヘーゲルの世界を覗いてみることができる.

文庫OFF

2023/10/01

長谷川 宏は、ヘーゲルの専門家であり、本書は入門書として読みやすいが、読みやすいからといって、読者がわかりやすく理解できるとは限らない。 表現がわかりやすいということと、内容が理解しやすいということは別の問題である。ヘーゲル哲学は、内容が理解しにくいことで有名だが、長谷川氏の著書...

長谷川 宏は、ヘーゲルの専門家であり、本書は入門書として読みやすいが、読みやすいからといって、読者がわかりやすく理解できるとは限らない。 表現がわかりやすいということと、内容が理解しやすいということは別の問題である。ヘーゲル哲学は、内容が理解しにくいことで有名だが、長谷川氏の著書を読むとわかったような気になる。

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2022/09/06

ヘーゲルと言えば弁証法だが、その弁証法の意味が、ヘーゲルの生きた時代の解説を通して本書で体験できた。 近代的個人とはなにか、という問題意識に貫かれている。 日本の文明開化はヘーゲル哲学で多くが説明できる。 ドイツにおけるナチスの登場は近代とはなんなのか?という問いに明確な答え...

ヘーゲルと言えば弁証法だが、その弁証法の意味が、ヘーゲルの生きた時代の解説を通して本書で体験できた。 近代的個人とはなにか、という問題意識に貫かれている。 日本の文明開化はヘーゲル哲学で多くが説明できる。 ドイツにおけるナチスの登場は近代とはなんなのか?という問いに明確な答えを出せなくなっているが、諦めてはいけないというヘーゲリアンの主張だ。 キルケゴール、マルクス、メルロ=ポンティ、フロイト、ニーチェ、ハイデガー、レヴィ=ストロースが最後に登場。

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2021/06/04

ヘーゲルセレクションを読んでも全く理解できなかったので購入。 弁証法とヘーゲルの思想に底流するものを理解するには非常に良い本。適当に正反合とかをしたり顔で使う前に、まずはこれを読むと良い。 ビジネスでアウフヘーベンとかそういう系の語を安易に使う前に、ぜひ読んでおきたい本。

Posted byブクログ

2021/03/09

名著である。難解な哲学の中でも難解と言われるヘーゲル哲学を理解できる形で提出されている。 『現実的なものが理性的であり、理性的なものが現実的である。』 ヘーゲルの哲学は、社会や現実、生活世界に開かれており、その現実との格闘において、精神は成長していく。 ますます、ヘーゲル哲学に...

名著である。難解な哲学の中でも難解と言われるヘーゲル哲学を理解できる形で提出されている。 『現実的なものが理性的であり、理性的なものが現実的である。』 ヘーゲルの哲学は、社会や現実、生活世界に開かれており、その現実との格闘において、精神は成長していく。 ますます、ヘーゲル哲学に興味を抱いた。

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2021/02/12

よくまとまってるし、面白いと思う! けど、そもそものヘーゲル自身の哲学にどうしても興味がもてなかった、、、 次にいこう!人生は限られてる ドイツ観念論とは、なんかうまく馴染めなかった かなりの部分が、下手くそな日本語訳の謎の言葉に辟易した、ということにもあり、そういう哲学...

よくまとまってるし、面白いと思う! けど、そもそものヘーゲル自身の哲学にどうしても興味がもてなかった、、、 次にいこう!人生は限られてる ドイツ観念論とは、なんかうまく馴染めなかった かなりの部分が、下手くそな日本語訳の謎の言葉に辟易した、ということにもあり、そういう哲学研究の歴史に腹が立つが、そこのところがこの本の冒頭にあって嬉しかった そうそう、もう少し日本の権威主義的なドイツ観念論が漂白されていくとよいのになーと思う

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2019/10/06

ヘーゲルの思想が現代にどう繋がっているか、歴史のダイナミズムに沿って詳述されており、近代哲学に至る流れを大局的視点から外観できる良書。

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2023/01/23

『精神現象学』などのヘーゲルの著作を、わかりやすい日本語に訳したことで知られる著者による、ヘーゲル哲学の入門書です。 本書では、ヘーゲルを「近代」という時代の思想家として位置づけています。教会の権威を否定して、神の前に立つ個人としての信仰者のすがたを打ち出したルターの宗教改革に...

『精神現象学』などのヘーゲルの著作を、わかりやすい日本語に訳したことで知られる著者による、ヘーゲル哲学の入門書です。 本書では、ヘーゲルを「近代」という時代の思想家として位置づけています。教会の権威を否定して、神の前に立つ個人としての信仰者のすがたを打ち出したルターの宗教改革に象徴されるように、個人の形成と自由な主体の確立が、「近代」という時代を特徴づけているということに著者は目を向けています。 ヘーゲルは近代的な個人を、みずからの内の理性に絶対の信頼を寄せる者として理解しました。そうした個人は、現実の中で出会うさまざまな困難と格闘しつつ、否定をくぐり抜けて「絶対知」へと進んでいくたくましさをもっています。本書ではヘーゲルの『哲学史講義』や『歴史哲学講義』、『美学講義』などを題材に、理性がたくましく前に進んでいくすがたがイメージ豊かにえがかれています。

Posted byブクログ

2018/12/20

ヘーゲルはむずかしいか?そんなことはない! 社会を矛盾と対立のるつぼととらえ、そのむこうに統一と秩序を見通した哲学者。壮大で華麗な思想の躍動を平易な日本語で説きつくす。

Posted byブクログ