不良のための読書術 の商品レビュー
373 では「忙しい」はほんとうだろうか。私の経験からいうと、ほんとうに忙しい人は 「忙しい」とはいわないし、あまり忙しそうに見せない。自分で「忙しい、忙しい」 という人は、たんに時間の使い方が下手くそなだけだ。あるいは、「忙しい」といっ ている自分に陶酔していたりして。 ...
373 では「忙しい」はほんとうだろうか。私の経験からいうと、ほんとうに忙しい人は 「忙しい」とはいわないし、あまり忙しそうに見せない。自分で「忙しい、忙しい」 という人は、たんに時間の使い方が下手くそなだけだ。あるいは、「忙しい」といっ ている自分に陶酔していたりして。 図書館を頻繁に利用するから、書店に行かないなんていう人はほとんどいない。だいいち、書 店に行かずに済むほど、現在の図書館は充実していない。朝刊に載った新刊の広告を見て、すぐ に読みたいと思っても、図書館に入ってくるのは何日も、あるいは何週間も先のことである。 収蔵されたって、人気の本は順番が回ってくるまで何週間も待たなければな ら読みたい人は書店で買うことになる。ぼくのまわりを見回してみても、よく図書館を利用する人ほど、書店でもたくさん本を買っている。 図書館は収集した本を永久に保存しておくわけではない。三年前にはたしかにあったはずなの にいつのまにか棚から消えている、なんていう本がある。「図書館にあるからいいや」と本を買 ずにいたり、買っても売り払ってしまったりすると、こういう落とし穴が待って」 も本を処分している。 読書は「剽窃」「盗用」でいい。本を読んでいて「なんだこれは」「そうか、こういうのもあっ たか」なんて思ったら、その部分をこっそりいただき、さも自分で考えついたことであるかのよ うな顔をしていればいい。本は読むものではなく「引く」ものと思ってしまえばいい。だからこ そ「ゴダール式読書」なのである。
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本の値段は2倍にせよ。400字詰め原稿用紙350ページでコーヒー1杯と同じでは安すぎる。2倍にすれば本全体の売り上げは下がるが、本の密度は上がる。 本は返品できる。そこで酔ったふりして作家がサインし返品不可にするテクニック
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本を最期まで読むのはアホである。よくぞ言ってくれました。言い切ってくださる方の出現を待っていました。
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タイトルにひかれ入手した17年前の本。電子本、ネット本への考察や本屋事情はさておき、本は最後まで読むな、記録するな、すぐ買え(なくなるから)という3つのフレーズが自分にはしっくりしてよかった。これに尽きる。 読書感想文などは無意味、という視点もあれば、ブックレビューを口頭で実...
タイトルにひかれ入手した17年前の本。電子本、ネット本への考察や本屋事情はさておき、本は最後まで読むな、記録するな、すぐ買え(なくなるから)という3つのフレーズが自分にはしっくりしてよかった。これに尽きる。 読書感想文などは無意味、という視点もあれば、ブックレビューを口頭で実施することの意義もあり、といろいろ(決して矛盾しているわけではないが)。不良、というほどのものではなく、多くの本好きは自然と筆者のような手段で本を手当たり次第、読み漁っているはず。その点では目新しくはなかった。今でも通じる読書法であることはあるのだろう。
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読んだ本を段ボール24箱分処分した直後に読んだので、また役に立つかもとかいっていつまでも本をとっておくのはやめましょうという主張に大いにうなずく。本を前後二列に並べるべからずというのも実行していきたい。
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