デジタル日本人 の商品レビュー
ここ最近では一般的に沢尻エリカさんのダンナとして注目を浴びている高城剛さんの1997年の著作。 日本人は小さなガジェットなどを作らしたら世界一。そして、異文化に溶け込む&異文化を受け入れる事が得意な日本人。 だから、自慢のアイテムを片手にもっと世界中で仕事をするべきだという...
ここ最近では一般的に沢尻エリカさんのダンナとして注目を浴びている高城剛さんの1997年の著作。 日本人は小さなガジェットなどを作らしたら世界一。そして、異文化に溶け込む&異文化を受け入れる事が得意な日本人。 だから、自慢のアイテムを片手にもっと世界中で仕事をするべきだという内容。
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約10年前に書かれたものだけど、最新技術ではなくもっと広い目で見たデジタルとの関わり方について書かれているので、あまり色あせていない。10年前の展望が色あせていないのもどうかと思うが、それだけ高城剛に先見の明があったということにしておきたい。気になる概念としては、ネットワークの普...
約10年前に書かれたものだけど、最新技術ではなくもっと広い目で見たデジタルとの関わり方について書かれているので、あまり色あせていない。10年前の展望が色あせていないのもどうかと思うが、それだけ高城剛に先見の明があったということにしておきたい。気になる概念としては、ネットワークの普及によるホームオフィス、つまり会社に属しながら自宅でできる仕事を狭い感覚ととらえ、別に世界中どこでもいいのだよと説くのが一つ。狭い日本の家でそんなことしてもいいことないよと。あとは庭の概念。家と家との間にあり、世間話のきっかけとして天気よりもプライベートに属する特異性を持つ庭という存在が重要と。別にガーデニングの話ではなくて、例えばホームページとかね。今ならブログとかかな。ビジネスブログを書いていて、はじめていった仕事先でブログが読まれていたので仕事がスムーズに進むとか。あとは時間割。一週間を4つに分ける考え方。ビジネスが主体となる月曜から金曜の昼。次の日の仕事を考つつ、多少遊べる日曜の夜から木曜の夜。家族サービスに使われやすい土日の昼。大人がはめを外せる金土の夜。こうやって時間を分けると、その時間でやるべきサービスが見える。これは使えると思った。基本的にこの本は、未来に向けてポジティブに変化する日本人のあり方について書かれていて、たしかに物量作戦では他国に勝てない日本が進むべき未来が見えてくる。ポジティブすぎる気もして鵜呑みにはできないが、全否定するとあまりにも寂しい。何度か出てくる言葉に「未来を愛する」というのがある。それが日本人に欠けているという。確かにそうだ。今日明日のことではなく、もっと先の未来を悲観してばかりいるような気がする。それでは今日明日がつまらない。ドラえもんやアトムの世界のようなものを本気で考えているようなニュースには興奮するし安心もする。そういうものをもっと見たいし、そこに参加していたいものです。
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