勝者のエスプリ の商品レビュー
「ベンゲル・ノート」を読んで、 アーセン・ベンゲルに興味を持ったので、 本人の本も手に取ってみました。 ※ベンゲル・ノート https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4344002016#comment タイトルの「エスプリ」という...
「ベンゲル・ノート」を読んで、 アーセン・ベンゲルに興味を持ったので、 本人の本も手に取ってみました。 ※ベンゲル・ノート https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4344002016#comment タイトルの「エスプリ」というのは、 英語で言うスピリット(精神)のような意味らしいです。 サッカーの考え方というよりも、 ベンゲル氏が名古屋グランパスの監督に就任して、 日本と言う異文化にどう対応していったのかが とても興味分かかったです。 外国人から見た日本という国の視点というのは あまり日本の本では見ることができない考え方なので、 そういった視点を獲得できる点でも興味深かったです。 (あくまでサッカーを通じてではありますが。)
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名古屋に多くの勝利をもたらした、現アーセナル監督の名古屋での回顧録。及び、日本サッカーへの提言。 名古屋監督時代に最初あまり優秀な成績を残せなかったが、ある時期に日本人選手が求めていることがわかり、欧州とは異なる方法で接したところ、よい成績につながっていったことを述べ、日本人論...
名古屋に多くの勝利をもたらした、現アーセナル監督の名古屋での回顧録。及び、日本サッカーへの提言。 名古屋監督時代に最初あまり優秀な成績を残せなかったが、ある時期に日本人選手が求めていることがわかり、欧州とは異なる方法で接したところ、よい成績につながっていったことを述べ、日本人論を語る意味でもよい作品になっている。以下、印象に残ったところ。 ・海外ではグラウンド以外ではつきあわないのが多いが、日本人がケアを求めていることがわかり、グラウンド(仕事)以外でのコミュニケーションをとるようにした。 ・海外の選手はある一定の年齢を超えると自己が確立し、変化することはまずないが、日本では20歳中盤の選手でも進歩していることが感じられた。これは驚きであった。 ・選手が困ったときには選択肢を与えて、それを選手が選択できるようにした。海外ではこのようなことはやらないとのこと。 ベンゲルが名古屋で成功したのは、日本人のメンタリティを把握し、それに応じた対策を立てたからだと思う。この経験はアーセナルでも生きているらしい。ある意味で、人間観察にも秀でた知将ならではの行動だと思う。
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