カール・ロジャーズ入門 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
カール・ロジャーズの人物、臨床、主要著作等を説明してくれている本。 ロジャーズの人間くささや後年のちょっとついていけないところ(自由恋愛とか)が意外だった。 ・人が自分自身を受け入れている時、その人に変化が起こり、「よりよく生きること」ができるようになるという。 ・そこにいると自分がじゅうぶんに自分らしくいることができるような、そんな人間関係を味わい体験することが必要だと考えられている。 ・焦点は人間であって問題ではない。特定の問題を解決するのが目的なのではなく、個人の成長を援助し、彼が現在及び将来の問題により統合された仕方で対処できるようにするのが目的なのである。
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70歳をすぎてから、病床の妻を置きざりに、セックスパートナーを求めて街を彷徨う、とか、プライベートでは冷酷なところがあったり、ロジャーズの伝記的な部分が面白かった。 自分のカウンセリングの参考になれば、と思って読んだけど、そこはあんまり…。 日本的風土で受け入れ、咀嚼したロジ...
70歳をすぎてから、病床の妻を置きざりに、セックスパートナーを求めて街を彷徨う、とか、プライベートでは冷酷なところがあったり、ロジャーズの伝記的な部分が面白かった。 自分のカウンセリングの参考になれば、と思って読んだけど、そこはあんまり…。 日本的風土で受け入れ、咀嚼したロジャーズのつもりなのかもしれないが、結局、著者のエッセイみたいになっている。 友田不二男を引用して、牽強付会しているように読める。「小さな悟り」がどうだとか…。"頭デッカチ"で普遍性が感じられない。
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人間というものの理解、自分そのものの理解をする上でカール・ロジャースの理論の概要が役立つ。カウンセリングだけではなく人と人との対話について大きく示唆を得られる本。 よく心理学セミナーや対人関係セミナーで聞くような内容や、自分の人生を生きるための方法論の原点がここだったのか、という...
人間というものの理解、自分そのものの理解をする上でカール・ロジャースの理論の概要が役立つ。カウンセリングだけではなく人と人との対話について大きく示唆を得られる本。 よく心理学セミナーや対人関係セミナーで聞くような内容や、自分の人生を生きるための方法論の原点がここだったのか、という発見もあった。少々スピリチュアル寄りな面もあるが、科学的実践を行った学者という立場から書かれたスピリチュアルということもあり興味深い。 心理学に興味がなくとも、自分が自分の人生を生き、後輩や子供、部下などとの対話機会があるのであれば参考になる一冊だと思う。
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クライエント中心療法で有名なカール・ロジャーズの生涯に触れながら、彼の理論を紹介する入門書。ロジャーズの理論は彼の人生やパーソナリティーと重なりながら発展していったことがわかる一冊です。
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読んだことないけど、なんとなく教科書的に分かった気分になっていたロジャーズ。 読んでないのに、知ったかぶって批判するわけにもいかないので、読もうと思うが、どこからスタートしていいかわからない。 というわけで、入門書から読み始めている。 が、この本は読んで本当によかった。 ...
読んだことないけど、なんとなく教科書的に分かった気分になっていたロジャーズ。 読んでないのに、知ったかぶって批判するわけにもいかないので、読もうと思うが、どこからスタートしていいかわからない。 というわけで、入門書から読み始めている。 が、この本は読んで本当によかった。 自分がイメージしていたよりも、ロジャーズはもっともっといろいろな側面のある魅力のある人。 クライアント中心とか、3つの中核条件とかについての私の理解はとっても浅いものだったし、ロジャーズはその後、どんどん進化していって、最後のほうは、スピリチュアルなところに行って、トランスパーソナルというか、インテグラル理論とか、U理論の世界にまで、到達しているんだな〜。 一方、人間的には、ちょっと困った人だったり、家族との関係でも苦労があったり。中年の危機におちいったり、学術の世界では挫折したり。晩年は、アル中?セックス中?疑惑があったり。 ロジャーズもカウンセリングではうまくいっても、自分自身の家族の関係性は難しかったんだな〜。 なんとなく、そんなところに共感してしまった。
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カール・ロジャーズはカウンセリング理論の発展に大きく貢献し、クライエント中心療法を考案した人である。 この本の前半は、ロジャーズの生涯を生まれる前から追うことにより人物像を描き出し、後半からはそのカウンセリングの理論を彼の境遇と関連させて説明している。 現在はロジャーズの療法は...
カール・ロジャーズはカウンセリング理論の発展に大きく貢献し、クライエント中心療法を考案した人である。 この本の前半は、ロジャーズの生涯を生まれる前から追うことにより人物像を描き出し、後半からはそのカウンセリングの理論を彼の境遇と関連させて説明している。 現在はロジャーズの療法は古いそうだが、それまで「患者」と呼んでいたのを「クライエント」と変え(臨床心理学ではクライアントと書かないらしい)、その人の力を信じて受容、共感、一致するのが大切というのは今でも多くの場面で通用している考えだろう。 全体的に筆者の解釈が含まれていて、純粋にロジャーズの考えを知るには使いづらいが、入門としてはとても分かりやすい。巻末のロジャーズをもっと知るための参考文献もありがたい。(でもどれも入手困難または高い)
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ロジャーズの生涯を詳細に掘り下げ、彼が始めたクライエント中心療法が生まれる経過が詳細に書かれている。
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ロジャーズの生涯とその著書について網羅されている感じ。諸富さんの本はどれも読みやすい。これもとっても読みやすかった。はじめの方に書いてあるとおり、初心者にも読みやすく、既に少し勉強している人にも物足りなくない内容。少し古い本だけど、なかなか価値のある本だと思います。
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著者の諸富先生には千葉大学で、道徳を教わりました。自分の偏屈な価値観を揺さぶられた思い出があります。 カール・ロジャーズ自身の抑圧された幼少期こそが、真の自分探しに目を向けるきっかけになったんだな〜と思いました。 教育においても彼の思想は広く受け入れられてると思います。 悩める青...
著者の諸富先生には千葉大学で、道徳を教わりました。自分の偏屈な価値観を揺さぶられた思い出があります。 カール・ロジャーズ自身の抑圧された幼少期こそが、真の自分探しに目を向けるきっかけになったんだな〜と思いました。 教育においても彼の思想は広く受け入れられてると思います。 悩める青少年にぜひ読んでほしいです。
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んーっ。悪い本ではないのだけれど、入門と言うより、評伝と言った方が正確かも。360頁も費やしていながら、副題に掲げられたテーマも深くは掘り下げられていないし、心理学史におけるロジャーズの理論、実践の意義も触れられていないし。版を重ねている本だけに、残念な点が目立ちました。
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