君はパレスチナを知っているか の商品レビュー
イギリスの三枚舌外交の意味。やはり当時からそれには批判がイギリス国内からもあったり、勝手な宣言でも何かと気を遣った文言があるが、なぜそこまでして三枚舌をしたのか→①重要な植民地インドと本国をつなぐ、スエズ運河の安全を確保するため。シオニスト団体側の売り込みに乗ってスエズ運河のすぐ...
イギリスの三枚舌外交の意味。やはり当時からそれには批判がイギリス国内からもあったり、勝手な宣言でも何かと気を遣った文言があるが、なぜそこまでして三枚舌をしたのか→①重要な植民地インドと本国をつなぐ、スエズ運河の安全を確保するため。シオニスト団体側の売り込みに乗ってスエズ運河のすぐ東に従属国または友好国がほしかった。②メソポタミア北部の油田からのパイプライン出口を地中海沿岸に求めていた(ちょうど燃料が石炭から石油に切り替わった)。③これらのためシリアパレスチナのフランス縄張りに割り込む必要があった という極めて身勝手な、さすが植民地時代全盛のイギリスの論理である。 アラブ社会自体も混乱の中バラバラであったことも今日までいたる不幸が続く原因となった。 (これをおもうと、部族間の結束を呼びかけてUAEを今日まで発展させたシェイクは、どれだけの命をも救ったかとおもわされる。)
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アメリカとは対照的にソ連は大事な時期に一環してシオニストの立場を支持続けた。分割決議を討論する国連の委員会でソ連代表は、これこそユダヤ人、アラブ人双方の民族的利益にかなった、ただ1つの公式な問題解決の方法だと発言。 シオニストにとって幸いなことに彼らの中にはロシアや東欧出身の社会...
アメリカとは対照的にソ連は大事な時期に一環してシオニストの立場を支持続けた。分割決議を討論する国連の委員会でソ連代表は、これこそユダヤ人、アラブ人双方の民族的利益にかなった、ただ1つの公式な問題解決の方法だと発言。 シオニストにとって幸いなことに彼らの中にはロシアや東欧出身の社会主義者が多く、ソ連とのパイプを作りやすかった。シオニストは冷戦でにらみ合っている2つの超大国をうまく競争させ、実ンたちの国をつくることに成功した。 キリスト教徒のヨーロッパ人によるユダヤ人迫害のつけを支払わされたアラブ難民たちはアラブ統一と正解の良心に期待をかけ、長い間待ち続けた。
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ずっと前から読みたかった本。 パレスチナの歴史がざくっとわかった。中学生むけだからわかりやすい。パレスチナね歴史はこれから読むがその前の準備体操だ。
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8月はこれを一番読みました。 パレスチナ問題、知らなくて恥ずかしいなと思ってるまま30代になってしまった。 パレスチナ国家ができて、イスラエルがだんだん侵攻していった経緯はなんとなく分かったけど、少し古い本なので今とリンクしてなくて、そこはまた自分で埋めなくてはいけない。
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パレスチナ問題のごく簡単な入門書です。 パレスチナ問題の根源は何か? なぜユダヤ人がここに立国したのか?解放戦線とは?など、いろんなことの基礎が分かるかと思います。 これを読むたびに、この問題の根深さ、パレスチナ難民の悲惨さが伝わってきます。
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