1,800円以上の注文で送料無料

創造する無意識 の商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/04/03

ユングの心理学の世界を垣間見ようと読んだ。幼児を含め、精神疾患を持つ人は、無意識と意識の狭間に抑制されている。夢やコンプレックスなどにも無意識が影響している。この無意識の内容整理を文芸的に解きあかそうとした系譜を垣間見た。

Posted byブクログ

2017/12/18

心理学というものがどういったものなのかユング自身によって創造行為と絡めて言及されている。誰でも少しは親しみのある事柄なのでわかりやすい。心理学の射程距離や可能性について話していて慎重で謙虚な感じが印象的だった。

Posted byブクログ

2017/03/04

4章「超越機能」の「無意識の調整作用と対抗作用」がためになった。 現代の心理学においては基礎的な知識でもあるのだけど、 古典特有の衝動的なパワーに溢れていてぐんぐん読み進んでしまった。 「意識と無意識は普通、その内容や傾向においてほとんど一致しない」というのも言う人が言うと違って...

4章「超越機能」の「無意識の調整作用と対抗作用」がためになった。 現代の心理学においては基礎的な知識でもあるのだけど、 古典特有の衝動的なパワーに溢れていてぐんぐん読み進んでしまった。 「意識と無意識は普通、その内容や傾向においてほとんど一致しない」というのも言う人が言うと違って聞こえるから不思議。

Posted byブクログ

2015/09/24

内容もさることながら、付録のユング年譜が面白いです。外面的な出来事だけでなく、ユング自身の精神に重大な影響を及ぼした事件や夢なども記されています。

Posted byブクログ

2013/10/14

「分析心理学と文芸作品の関係」だけ、とりあえず。作品の芸術的な意味を求めることと、作家個人を精神分析することはまったく異なる、という至極当然な見解を共有していない人々に対する警告が前半を占める。興味深いのは後半。真の創造は集合的無意識に根ざすものであり、優れた芸術がわたしたちに感...

「分析心理学と文芸作品の関係」だけ、とりあえず。作品の芸術的な意味を求めることと、作家個人を精神分析することはまったく異なる、という至極当然な見解を共有していない人々に対する警告が前半を占める。興味深いのは後半。真の創造は集合的無意識に根ざすものであり、優れた芸術がわたしたちに感動をもたらすのはそれが原型を含み個人の問題を人類の問題に高めるような、そういうものだからだと。神話批評に通じる見解が示されている。あと作品の意味を問うのは、創造プロセスの外側にいなければできない、というユングの言葉がまるで、小説と批評の関係のようだとおもった。ユング心理学の立場に立った場合、物語はどういう意義があるのか、ということがよくわかりました。ユングはなかなか大袈裟だなあという気がしなくもないですが、ひとつの仮説として興味深かったです。

Posted byブクログ

2012/09/11

初めてのユング。一気に読みすすむ。 第一章を読み終わると、まずはタメ息。 そして口をついて出た言葉。 「・・・そういうことだったのか・・・」 このような、グニャグニャでつかみどころの乏しい テーマを、講演録のせいか行き当たりばったり感は多 少ただようものの、それでもこれだ...

初めてのユング。一気に読みすすむ。 第一章を読み終わると、まずはタメ息。 そして口をついて出た言葉。 「・・・そういうことだったのか・・・」 このような、グニャグニャでつかみどころの乏しい テーマを、講演録のせいか行き当たりばったり感は多 少ただようものの、それでもこれだけ旨く組み立て、 ときおり比喩もまじえながら、丁寧に言葉を選んで語 る。読み手に伝わるように語る。そのセンスと表現力 に脱帽。 これがアドリブの語りなら、最後まで飽きさせず、寄 り道しても自然に大筋に引き戻し、最後も綺麗にまと めあげる、その腕力にも脱帽。 日ごろから漠然と頭に浮かんでは、なかなか腑にまで 落ちていかない、「芸術ってそもそも何なのか」とい うテーマに対する、ひとつの見方の提示。古い知恵の 輪、どこからどう手をつけていいか皆目わからず眠ら せていたシロモノを、するっと簡単に解いてみせてく れます。 好感が持てるもう一つのポイントは、ひよっている感 じがしない、読者に媚びている感じがしないこと。作 者は言いたいことは、自分の言葉でしっかり言い尽く している。そんな感じが伝わってくる。 とにかく第一章でノックアウト。ひきこまれる。おも しろい。そして、しっくり感。第二章以後は、第一章 の焼き直しの部分もあるけれど、より論理的にまとめ ようとしたもの。 オススメの読み方は、 第一章はそれこそ話を聴くくらいのスピードで、多少 わからないことがあっても、ズンズン突き進む。体で 読む。 第二章以後は、落ち着いて、しっとりしみ込ませて読 む。頭で読む。 これはあくまで一例として、自分にとっては、いろいろ切り口を変えて、繰り返しスルメの ように読み込む作品になると思います。 ちなみに本のタイトルは、とてもストレートに命名されています。そのことに、読み進めているうちに、気付くことでしょう。

Posted byブクログ

2011/09/26

後半部にエディプスコンプレックス、意識と無意識の境界、無意識を引き出し理解する過程と方法論の記述。なるほどー。自分に置き換え色々思いを馳せながら読んだ。 タイトルいもなっている前半部、肝心の創作物と無意識との関連性の部分は読み飛ばしてしまった。 古典を勉強して、機会があれば改め...

後半部にエディプスコンプレックス、意識と無意識の境界、無意識を引き出し理解する過程と方法論の記述。なるほどー。自分に置き換え色々思いを馳せながら読んだ。 タイトルいもなっている前半部、肝心の創作物と無意識との関連性の部分は読み飛ばしてしまった。 古典を勉強して、機会があれば改めて再読しよう。

Posted byブクログ

2011/07/16

ユング派心理学の開祖、ユングによる講演などの記録…だったと思います。けっこう難しい内容なので、心して読んでください。

Posted byブクログ

2011/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっとまってちょっとまって、面白そうすぎる~今日は本800円に対して700円しか持ってなかったからあやまります、、文章を書くことと心理のこととか書いてあった。常々考えている「アーティストという嘘」についても言及があるかな。

Posted byブクログ

2009/10/04

「一部の偉大な芸術作品は、その作者個人の自我が創り出したものではなく、無意識が個人を媒体として世に表したものである。」という、ユングの思想を表している著書です。 この著書内でユングはこのように述べています。「芸術作品は人間とその個人的な素質を畑として利用するにすぎず、畑の持つ滋養...

「一部の偉大な芸術作品は、その作者個人の自我が創り出したものではなく、無意識が個人を媒体として世に表したものである。」という、ユングの思想を表している著書です。 この著書内でユングはこのように述べています。「芸術作品は人間とその個人的な素質を畑として利用するにすぎず、畑の持つ滋養分をおのれの法則に従って駆使し、自分自身をかくなりたいと欲するところのものに造り上げるのだと言えるでしょう。」

Posted byブクログ