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覇王転生 の商品レビュー

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2020/03/29

ちょうど二月堂の修二会が終わる日、内陣で揺らめく炎とドーンと床に直下する僧の韃靼を見つめていたときに、僕の目の前で悔過を行う対象である十一面観音の写す神の姿が見えたような気がした。またその2週間後、お礼詣を兼ねて訪れた椿大神社では椿の木が生茂る愛宕社詣りをしその後猿田彦とウズメの...

ちょうど二月堂の修二会が終わる日、内陣で揺らめく炎とドーンと床に直下する僧の韃靼を見つめていたときに、僕の目の前で悔過を行う対象である十一面観音の写す神の姿が見えたような気がした。またその2週間後、お礼詣を兼ねて訪れた椿大神社では椿の木が生茂る愛宕社詣りをしその後猿田彦とウズメの関係が見えたときに松下幸之助がほくそ笑えんでいるかのように感じていたが、その時僕の中で確実な確信へと変わっていた、役行者・空海の山師ぶりに上澄の漆を施してくれるかのような投げかけを届けてくれたのが、本書である。また読後の探究に僅かながらの面白き提示もあり、十分な満足感を得ているが、僕のような体験と確信を得ていない人に、どう本書を紹介するのか?と言う観点でこの後は書き示す。割とバッサリだが、基本は提言に同意であると言うことは付け加えておくので、ご安心おばご読書願いたい。所謂文系的なロマンスを軸とした解釈が続くため、読み手に混乱をきたす可能性がある。またせっかくのフィールドワークの成果が見てとりづらいので、地図などにまとめて提示されていただければなおよかったであろう。

Posted byブクログ