夜の人工の木 の商品レビュー
揺れながらもしっかりと一点を繋ぎとめていると思った。 これは当時中学生だった者の詩集である。 そして、かつて中学生だった者への詩集でもある。 迷い苦しみ閉ざし投げ出し悩み死に馳せ、時折挟まれる生への執着や憧憬、未来への夢想の矛盾。 僕らは沢山の矛盾の中生きている。 矛盾があって...
揺れながらもしっかりと一点を繋ぎとめていると思った。 これは当時中学生だった者の詩集である。 そして、かつて中学生だった者への詩集でもある。 迷い苦しみ閉ざし投げ出し悩み死に馳せ、時折挟まれる生への執着や憧憬、未来への夢想の矛盾。 僕らは沢山の矛盾の中生きている。 矛盾があっても生きている。 それだけでいいのではないかと思った。 詩人は「かすみ」と戦っているようだが、「かすみ」には実体がない。 だから考える。
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