大学を問う の商品レビュー
今、大学はそれぞれの…
今、大学はそれぞれの改革に追われている。大学がおかれている状況や大学とはそもそもどういったところであるべきかにせまる。
文庫OFF
日本の大学がいかに惨憺たる状況にあるかが、これでもかというくらい書かれている。 本書ではアメリカの大学についても書かれており、「アメリカの大学は良い。日本の大学はダメだ」というありがちな内容にも見えるが、アメリカのシビアさについても、一応ちゃんと触れている。 また、日本の大学...
日本の大学がいかに惨憺たる状況にあるかが、これでもかというくらい書かれている。 本書ではアメリカの大学についても書かれており、「アメリカの大学は良い。日本の大学はダメだ」というありがちな内容にも見えるが、アメリカのシビアさについても、一応ちゃんと触れている。 また、日本の大学を良いものにしようという動きについてもきちんと取材し、書いている。 本書が書かれたのはかなり前であるため、必ずしも現状を反映しているわけではない。例えば本書に登場する某有名私大は、自分の母校でもあるが、書かれていることと現在ではだいぶ違ってきている。 ただ、大学に関わる者は常に努力しなければならないというのは、いつの世も同じだと思う。
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およそ四半世紀前に『産経新聞』に連載されたルポをまとめた本です。 研究予算の不足などで危機的状況に陥っている大学の現場をレポートするとともに、閉鎖的な大学のあり方に対する批判もおこなっています。 少子化が進み大学全入時代に入った現在では、教育機関としての大学の役割がさらに厳し...
およそ四半世紀前に『産経新聞』に連載されたルポをまとめた本です。 研究予算の不足などで危機的状況に陥っている大学の現場をレポートするとともに、閉鎖的な大学のあり方に対する批判もおこなっています。 少子化が進み大学全入時代に入った現在では、教育機関としての大学の役割がさらに厳しく問われるようになってきているように思えますが、本書が問うているような、研究機関としての大学のあり方についても、もっと活発に議論がなされる必要があるのかもしれません。
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発行当時(1996年)、結構話題になった本のようです。この本で指摘された種々の問題は、現代でもそれほど形を変えずに大学に残っていると思いました。
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