幸田文全集(第16巻) の商品レビュー
患者の自分第一主義を中心とした 病院あるあるな話。 事件もなく淡々と 病院の日常が語られる。医師や看護師など病院スタッフは 病気を治す以外の 手間や負担が多いのだなーと思った
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- ネタバレ
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なんでこんなによくみているのか!結核にまつわる群像劇(っていうつかい方はこれであってるのだろうか)本人はあとがきにて「気負ったタイトルをつけてしまい」と書いているけれどそれに相応しいくらいよくよく闘うのを見ているなあと思うし、一人ひとりにまつわる物語がくさらず、酔わず、泣きにいらず書かれていて心の平安を保つように読めるところもあるし、流れにおしながされてしまいそうな大きなものも感じる。ドラマより面白いし、恩着せがましくないし、もっと読んでいたい。最後のふっとにおう解剖の匂いという一文がかなりこれはかけないと思うんだけど、生きているということは死ぬということは、貴賎なく、やむものにとってもやまれるものにとっても生きつづけるということやいき続けるということを考えることや死ぬことを考えることやしに続けることや、見続けること全ての等しい軽さ重さを感じさせられる。
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