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贄沢貧乏のマリア の商品レビュー

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2024/06/08

森鴎外さんの娘さんということしか知らず、お名前が可愛いという印象しかありませんでした。 森茉莉さんがどんなお人だったのか、以前よりグッと解像度が上がりました。確かに彼女は、第三者として眺めている分には興味深い人ですけれど、近くにいたら大変そうです。 いや、それにしても、森家の皆...

森鴎外さんの娘さんということしか知らず、お名前が可愛いという印象しかありませんでした。 森茉莉さんがどんなお人だったのか、以前よりグッと解像度が上がりました。確かに彼女は、第三者として眺めている分には興味深い人ですけれど、近くにいたら大変そうです。 いや、それにしても、森家の皆さま、なかなか強烈です……。そこまでお父さまの影響が強かったのですねえ。 2024/06/05 目次-p.34 目次 “異性としての父” こんなゾッとすることばあります……? 親を異性かどうかなんて意識したことがありません。そんなこと考えたくないです。 p.26 “しかし世の中には、子供がいるために離婚しないでいる夫婦が多い。” 子どもを理由にしないでほしいです。別れるならさっさと別れてほしいです。イライラしている姿や喧嘩の声を聞くほうがよっぽど子どもにはストレスです。 p.29 “そんな大変なものを、ぽこぽこ生んでしまう度胸には感服するばかりである。” これには同意します。皆さん凄いです。 p.32 “茉莉にとって父親は偉大な恋人である。” え、ゾッとします……。無理。 2024/06/06 p.34-231 p.35 “そして茉莉が入浴している間、彼が戸の隙間(すきま)からのぞいてみて、大丈夫だと認めたという。” 気持ち悪い……。覗きなんて最低です……。 p.36 “夫は嫉妬(しっと)深い性格であった。彼女が芝居を見に行くのも許さず、家の中にとじこめておこうとした。” わあ……誰かさんみたいで胸が苦しくなります……。 どうしてこういうタイプはいつの時代にもいるのでしょう。考え方をアップデートしていってほしいです、人間。 p.37 “茉莉は彼の精神的な圧力に悩まされた。” そんな人とは離れて正解です。 p.40 “子供のためにといって、結婚生活を続けているよりは、ずっとましだ。” それはそうです、絶対にそうです。子どものためなんかじゃないです、自分が可愛いだけなのです。ひとりになるのがこわいだけ。子どもを言い訳にしないでください。 p.135 “好きを好きといって何が悪いという、堂々とした態度を押し通している。” ハッキリ好きと言う人のことは好きですけれども。それが親子関係で、かつ、異性として好きだったとの話でしたらちょっと……いえ、かなり、困ります。それは受け入れ難いです。 p.142 “接点がないということは揉(も)め事もおきず、私たちきょうだいは平穏な日々を送ることができたのだ。” それはそうなのですよね。基本的に、距離をあけていたら大丈夫です。相手と関わらなければ、よく知らなければ、揉めるタネも生まれません。 仲良くなることもないですけれど。 p.161 “子供を育てなければならない。とても私にはできそうもなく、本当に世の中の人はよくやっていると感心するのだ。” 世の中の子育てをしている人たち、本当に凄いです。心から尊敬します。 p.179 “ただ私は運だけは人一倍よかった。” わたしも、運は良かったです。運と人脈のおかげで生きてきました。この方もそうなのでしょうか……? p.195 “テレビというのは不思議なものである。あっても困るし、なくても困る。” なくても困らないです。手放しても良いと思います。 p.205 “以前、悠木千帆(ゆうきちほ)といっていたが、オークションでその芸名を売り、樹木希林(きききりん)となった女優さんがいるが、” 樹木希林さんって、芸名を売って名前を変えたのですか? びっくり。 わたしの中では樹木希林さんはおばあさんの姿しか知らないのですけれど、森茉莉さんがおばあさんの時代なら彼女はきっと若くてお綺麗だったのでしょう。その時期から人をハッとさせるものをお持ちだったのですねえ。

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2023/12/08

この本を読んでわかったのは「私は森茉莉が嫌い」ということと「森鴎外はDQNで毒親」ということだった。 以前、森茉莉の「贅沢貧乏」を読んで全く面白さがわからず、目が滑って読めずに終わったのは究極的に相性が悪いんだとわかった。 森鴎外の被害者といえばそうだが、森茉莉からは繊細さも品...

この本を読んでわかったのは「私は森茉莉が嫌い」ということと「森鴎外はDQNで毒親」ということだった。 以前、森茉莉の「贅沢貧乏」を読んで全く面白さがわからず、目が滑って読めずに終わったのは究極的に相性が悪いんだとわかった。 森鴎外の被害者といえばそうだが、森茉莉からは繊細さも品や育ちの良さも全く感じられなかった。 ものすごく傲慢でだらしがなく、夢見る少女でいることだけに集中した執念の権化ともいえる存在だ。 森鴎外の家族の囲い方も気持ちが悪く、最初のうちは妻や次女の肩を持つ気も起こるものの、結局は森鴎外を求める餓鬼にしか見えなく終わった。 読んでいて気持ちのいいものではなかったが、反面教師として読んで悪いものではなかったと思う。

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2021/02/08

森鴎外の長女・森茉莉の随筆が好きで時々読み返しては、私もいつかこういうおばあさんになれるのだろうか、などと夢想してきた。 群ようこらしい乾いた文体ながらも、森茉莉への親しみが感じられる。そして、森茉莉という人間を周囲の様々な人の書き残した文章から立体的に眺められる。私もいつの間に...

森鴎外の長女・森茉莉の随筆が好きで時々読み返しては、私もいつかこういうおばあさんになれるのだろうか、などと夢想してきた。 群ようこらしい乾いた文体ながらも、森茉莉への親しみが感じられる。そして、森茉莉という人間を周囲の様々な人の書き残した文章から立体的に眺められる。私もいつの間にか森茉莉にえも言われぬ不思議な親しみが湧いていた。

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2021/01/11

2度の離婚を経験して悠々自適に趣味と執筆業に邁進してた印象があって憧れがあったからこそ、森茉莉が晩年に家政婦に「一人暮らしは嫌なものね」って言ってたのにはショックだった 群ようこは初めて読んだけど、小川洋子とか辻村深行みたいなエッセイを想像してたから思ってたよりサバサバ?してて...

2度の離婚を経験して悠々自適に趣味と執筆業に邁進してた印象があって憧れがあったからこそ、森茉莉が晩年に家政婦に「一人暮らしは嫌なものね」って言ってたのにはショックだった 群ようこは初めて読んだけど、小川洋子とか辻村深行みたいなエッセイを想像してたから思ってたよりサバサバ?してて驚いた(知らない子供が騒いでるとイラつくとか書いてるあたり)

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2018/09/30

作者の半生を絡めつつ、森茉莉先生の一生を追っていくような感じ……。 母娘関連の記述は、グサグサと来たよ……。

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2019/09/18

森鴎外の愛娘、茉莉。 彼女の作品は、作家にもファンが多くいる。 著者、群ようこさんもそうであるらしい。 正直に告白してしまえば、高校の時に群さんの本を 読んで、他に読むものもその時なかった私は読了した。けれど…まあ見事に肌合いが合わず、数少ない 『苦手な作家』さんとなった。 ...

森鴎外の愛娘、茉莉。 彼女の作品は、作家にもファンが多くいる。 著者、群ようこさんもそうであるらしい。 正直に告白してしまえば、高校の時に群さんの本を 読んで、他に読むものもその時なかった私は読了した。けれど…まあ見事に肌合いが合わず、数少ない 『苦手な作家』さんとなった。 なのに今回手に取ったのはテーマのせい。 でも、うーん。やっぱり駄目だった。 彼女がこういう随筆(あえてエッセイとは呼ばない)が好きで、憧れたのは解るけれども、ぜんぜん違う。 群さんの住んだ吉祥寺についてのざらついた表現が 出てきただけで、「私は森茉莉さんについて読みたかったのに、なんでOLさんのおしゃべりを読んでるの?」と感じて、本を閉じてしまった。 同じ作家が好きなら、群さんも再評価できるかな? なんて思ったのだけど…。 森茉莉さんの繊細なガラスみたいな文章からは、対極の、コンクリートやプラスチックの質感が漂う。これも現代のお喋りよと割り切れば、面白いのかもしれないけど…。 それならもっと他のものを読むだろうから…。 ごめんなさい。 あまりいい紹介ではなくて申し訳ないです。

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2012/01/13

20歳の頃に茉莉さんを知らずに読んだ時は面白く感じました。 時は流れ。。。再読してみますと。あれれ? なんか生温いです。 矢川澄子さんが書いた評伝『父の娘』も同時に読みましたが こっちは茉莉さんがとっても近くに感じる。 もっと茉莉さんのことにフォーカスしてほしかったです。 茉莉...

20歳の頃に茉莉さんを知らずに読んだ時は面白く感じました。 時は流れ。。。再読してみますと。あれれ? なんか生温いです。 矢川澄子さんが書いた評伝『父の娘』も同時に読みましたが こっちは茉莉さんがとっても近くに感じる。 もっと茉莉さんのことにフォーカスしてほしかったです。 茉莉さんの崇高な美意識と筆者の日常を対比すると。。。 トホホなのです。 でも、20歳の頃の私のように 茉莉さんの人間像を知るきっかけになったりするので このような本があっても良いかもしれません。

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2011/11/15

森鴎外の娘である森茉莉について書かれたエッセイ。 森茉莉著「贅沢貧乏」を読んでないからかもしれませんが、半分以上理解できませんでしたっす。

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2011/06/11

将来はひとりかなぁと考えているわたしにとって、一人暮らしの先人2人の話は面白い。森鴎外の娘、もりまりを群ようこさんが書いた本。これを読むと家族って、生きるって、時代って、お金って、と考えたくなってしまう。

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