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悲の器 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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二人の女性を同時に愛…

二人の女性を同時に愛してしまった主人公正木の心の屋を描いている

文庫OFF

2014/08/20

高橋和巳の文壇デビュー作。『邪宗門』が面白かったので買ってみた。 解説によると、執筆当時の著者は20代後半だったそうで、『邪宗門』と比べると文体にはやや固さが残る。論文っぽいとでも言えばいいのか……。ただ、その『論文っぽさ』が、『地位も名誉もある大学教授が起こした下半身絡みのスキ...

高橋和巳の文壇デビュー作。『邪宗門』が面白かったので買ってみた。 解説によると、執筆当時の著者は20代後半だったそうで、『邪宗門』と比べると文体にはやや固さが残る。論文っぽいとでも言えばいいのか……。ただ、その『論文っぽさ』が、『地位も名誉もある大学教授が起こした下半身絡みのスキャンダル』という週刊誌的なストーリーと絡み合った時にユニークな効果を発揮しているように思う。 さて、これで高橋和巳を読んだのは2作目。『邪宗門』が河出文庫に入ったとは言え、果たして自分のような新たな読者を得られるかどうかは不安に思っている……。

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2012/10/08

(間借りです) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「悲の器」高橋和巳著、講談社文庫、1972.06.15 p548 ¥260 (1979.08.11読了)(1975.08.17購入) *本の表紙より* 人間の矮小劣弱な欲望を一切拒否し、自ら歩む孤立と破滅への道...

(間借りです) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「悲の器」高橋和巳著、講談社文庫、1972.06.15 p548 ¥260 (1979.08.11読了)(1975.08.17購入) *本の表紙より* 人間の矮小劣弱な欲望を一切拒否し、自ら歩む孤立と破滅への道―ひたすら観念の世界に生きた結果、人間世界から脱落してゆく刑法学者・正木典膳の悲劇を通して、愛と理性とのせめぎあいを追求。常に現代的主題と取り組み、その主人公たちと同様解体して逝った著者最初の力作。 【目次】 悲の器 解説  渡辺広士 年譜 ☆高橋和巳さんの本(既読) 「我が心は石にあらず」高橋和巳著、新潮文庫、1971.06.21 「邪宗門(上)」高橋和巳著、講談社文庫、1972.04.15 「邪宗門(下)」高橋和巳著、講談社文庫、1972.05.15 「黄昏の橋」高橋和巳著、新潮文庫、1975.10.30

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2009/10/07

 全体に流れる性階級制度、及び、そしてそれをしごく妥当として読むだろうある種の人々の想像が、僕にして頁をなかなか正視に耐えなくさせた。けれど物語としてめちゃくちゃおもしろかった。星五つ。1.4-11.

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2011/10/20

読んだのは高橋和巳全小説の3だったのですがレビューを書くところが無いのでここに書いておきます。次は高橋たか子さんを読まないといけないのか。

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2009/10/04

70年代間違いなく学生達に大きな影響を与えた作家の一人でしょう。夭折した為忘れ去られつつあることが残念です。そんな作家を引っ張り出すことも当本棚の使命・・・なんちゃって。

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