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東京古書店グラフィティ の商品レビュー

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2020/05/14

池谷伊佐夫(1951年~)氏は、イラストレーター、エッセイスト。 本書は、「東京都内に数ある古書店のうち、ぶらりと立ち寄りたくなる店、値段の安いおすすめ店、昔ながらの面影を残す“古本屋さん”、専門分野一筋の心強いお店、あっと驚くような稀覯本ぞろいの店など、著者の思い入れなどを含め...

池谷伊佐夫(1951年~)氏は、イラストレーター、エッセイスト。 本書は、「東京都内に数ある古書店のうち、ぶらりと立ち寄りたくなる店、値段の安いおすすめ店、昔ながらの面影を残す“古本屋さん”、専門分野一筋の心強いお店、あっと驚くような稀覯本ぞろいの店など、著者の思い入れなどを含め」た古書店66店を、店内の鳥瞰イラストにより紹介したものである。また、主に古本に関わる多数のエッセイも収録されている。 本書は1996年に出版され、一時絶版になっていたようだが、現在は新刊で手に入る。 著者による『書物の達人』(2000年/現在絶版)は、松岡正剛の有名書評サイト「千夜千冊」(1320夜)でも取り上げられているのだが、その中で松岡氏は、「ぼくはこの手の本(古書の達人たちを紹介した本)をずいぶん見てきた。失望することも多く、また発見することも多かった。池谷の本書はそうした類書のなかでも特段に値する案内をしていた。狙いも徹底していて、自分が入手したものしか扱っていない。・・・池谷がいかに本格的な書物好きで、かつ古書に通じているかということが、すぐわかる。」と絶賛し、本書に収録されている鳥瞰イラストも多数紹介されている。 本書の魅力は、なんといっても、実に詳細かつ味わいのあるイラストである。著者は、書店の棚を眺めているのが好きで、二日も本の背表紙を見ないと妙に落ち着かないといい、その著者が、訳あって何日も書店巡りができずにいるときの慰みごとに、書店の中に自分を置くバーチャル空間を確保したいと思って、古書店の見取り図を描き始めたというのだが、その書物愛・書店愛が溢れているのだ。私も週に一度はリアル書店を覗かないと落ち着かないタイプであるが、本書をパラパラとめくっているだけで、幸せな気分になってくる。 また、書皮(ブックカバー)や書店の店名、古書店の独自デザインの値札の話や、書き込みだらけのためにバカ安だった本を買って、読んでみると、その書き込みがあまりに親切、的確、正確で、その書き込みをした人に会ってみたくなったなどというエッセイも、実に楽しい。 久し振りにパラパラとめくりながら、コロナ禍で自粛が続く中、著者は書店に行けずにどうしているだろうかなどと、思わず心配になってしまった。。。笑 本好き、リアル書店好きにはたまらない一冊である。

Posted byブクログ

2018/03/16

神田の古書店を始め、本郷・早稲田・都心、中央線沿線、私鉄沿線の66店を鳥瞰図入りで紹介。更に古書展示即売会や様々な分野の古書専門店、個性的な品揃えの新刊書店も紹介。古書店についての随筆も収める。(アマゾン紹介文) 池谷伊佐夫さん二冊目(発行はこちらのほうが先)。もしも東京に行く...

神田の古書店を始め、本郷・早稲田・都心、中央線沿線、私鉄沿線の66店を鳥瞰図入りで紹介。更に古書展示即売会や様々な分野の古書専門店、個性的な品揃えの新刊書店も紹介。古書店についての随筆も収める。(アマゾン紹介文) 池谷伊佐夫さん二冊目(発行はこちらのほうが先)。もしも東京に行く機会があれば、掲載されているお店に一店でも多くいってみたいと思わせる内容でした。

Posted byブクログ

2009/10/07

昔、神田神保町や西荻窪の古本屋によく行ったものだ。 まだそれらのお店の情報も健在で懐かしさを感じた。

Posted byブクログ