人類後史への出発 の商品レビュー
敗戦を受けての著書で、理想主義的な視点に立脚した石原の思想を表した文章の集成+若干のおまけつきという感じの著作である。時代の雰囲気を感じることができる部分も多少あるが、多くの部分は農村を中心とした社会主義的な国家建築を説くものであり、内容も繰り返しが多く、ページ数の割に中身は物足...
敗戦を受けての著書で、理想主義的な視点に立脚した石原の思想を表した文章の集成+若干のおまけつきという感じの著作である。時代の雰囲気を感じることができる部分も多少あるが、多くの部分は農村を中心とした社会主義的な国家建築を説くものであり、内容も繰り返しが多く、ページ数の割に中身は物足りないものがある。日蓮宗関係にも1/4程度のページを割いており、その方面の素養が薄い私には、なかなか難しかった。歴史方面に興味のある人間としては、付録的に所載されている「極東軍事裁判酒田法廷記録」が最も面白かった。
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