ゆがんだ浜辺 の商品レビュー

バーバラ・ニーリイ(著者),坂口玲子(訳者)

2018/11/27

◆◆　ベッドでミステリー　◆◆　第四十一回

・・・　第四十一回　「ゆがんだ浜辺」　・・・

たぶん誰も読んでないと思われる……でも一応シリーズ出たんだよ。

ブランチ・ホワイト、という皮肉な名前の黒人の、使用人をやってる若い女の子の話です。
白かろうが黒かろうがプライドはあるわけで、彼女は使用人という立場に飲み込まれまいと必死になって頑張る。
黒人差別の本はたくさんあるけど、人に偉そうに命令されたらむかつくんだよっ！
という視点の本はお目にかかったことがありません。

特別頭がいいわけでもなく、政治家でも活動家でもない、ごくふつうの20代のまっとうな怒りに心から共感しました。
で、ミステリーとしてはどんな筋だったか全然記憶にない……( ^_^ )。
1996年というちょうど転換期にでた一冊です。

2018年11月27日