ウルティマ、ぼくに大地の教えを の商品レビュー
日本語のこのタイトルがあまりに私好みだったので、勝手に「カルロス・カスタネダの物語と、デイヴィッド・ライスの『国境まで10マイル』を足して2で割ったような素敵な物語に違いない!」と決めつけて、わくわくしながら読み始めたが・・・ つ、つ、つ、つまらーん!!! (↑すみません、あく...
日本語のこのタイトルがあまりに私好みだったので、勝手に「カルロス・カスタネダの物語と、デイヴィッド・ライスの『国境まで10マイル』を足して2で割ったような素敵な物語に違いない!」と決めつけて、わくわくしながら読み始めたが・・・ つ、つ、つ、つまらーん!!! (↑すみません、あくまでも個人の感想です) なんだこりゃ。 話が停滞するたびに人を一人殺して盛り上げる作戦の物語としか思えなかった。 つまらないだけならまだしも、全編を覆っている宗教観・道徳観に始終イラっとさせられた。 特に母親。 慈愛に満ちた人、という風に語られているのとは裏腹に、彼女がやっていることは恐ろしく旧弊で威圧的で、人の価値観を全く無視して自分の意見をひたすら押し通していて、腹立たしいことこの上なかった。 とっても信心深い彼女は、ことあるごとに「アベ・マリア・プリシマ!」と言うのだが、読み進むうちに、だんだんそのセリフが神経に触るようになった。 最後の方は彼女がそう言うたびに「うるさい、ひっこんでろ」と思いながら読んだ。 いやしかし、タイトルはいいですね。非常にいいと思います。タイトルは。
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