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ベルガード館の殺人 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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貴族社交界の伊達男ジ…

貴族社交界の伊達男ジュリアン・ケストルのシリーズ1作目。19世紀初頭の貴族社会を背景に、ケストルの推理が冴えわたります。なにせハイクラスの世界なので、警察が介入できるわけじゃなく、そうなると同じ貴族のケストルの出番。おしゃまなフィリパ嬢がキュートです。

文庫OFF

2022/02/19

10年以上ぶりの再読。 久々に読んだけど、やっぱり面白い。 どの人物も嫌いになれない。きちんと本格的なミステリで謎解きを追うのも満足できるし、最後が切ない。

Posted byブクログ

2014/12/30

自分には読み心地の良い推理小説。 貴族社会の煌びやかな雰囲気の中で伊達男が謎解きする姿はなかなかのもの。トリックもまずまず。

Posted byブクログ

2012/05/15

好感の持てる歴史ミステリ。 再読。 1820年のイギリス。 ナポレオンに勝利した後、大英帝国の栄光の時代に入っています。 とある名家で、思わぬ結婚話が持ち上がります。 フォントクレア家の跡継ぎに押しつけられた花嫁は、身分違い。 一家の秘密を守るために、父に頼まれて婚約します。 ...

好感の持てる歴史ミステリ。 再読。 1820年のイギリス。 ナポレオンに勝利した後、大英帝国の栄光の時代に入っています。 とある名家で、思わぬ結婚話が持ち上がります。 フォントクレア家の跡継ぎに押しつけられた花嫁は、身分違い。 一家の秘密を守るために、父に頼まれて婚約します。 娘の父親クラドックは今は金持ちですが、成り上がりというだけでなく、かって邸に馬番として勤めていた男。 娘モードは美人でもないが、気だては良い。 一方、ロンドンで当代一のおしゃれな伊達男として評判を取っているジュリアン・ケストレル。 婚約したというのに悪酔いしていた青年ヒュー・フォントクレアを助け、領主館であるベルガード館に招待されます。 当主ロバートは立派な人物で、妻セシリーは優しく美しい。 一人息子のヒューは、真面目で素直。 遠縁の娘で館に引き取られて育ったイザベルは美しく、ヒューと婚約の話もかっては出ていた。 ロバートの妹レディ・タールトンは気が強くて怒りっぽく、夫を放り出して館に入り浸り。ジュリアンにも不審の目を向ける。 ロバートの弟ジェフリー大佐は、名誉ある軍人だったが、今は美食家で優雅な暮らし。 ジェフリー大佐の息子ガイは、ハンサムだが女好きで借金まみれ。 クラドックの父娘を迎えて、館は一触即発の雰囲気。 気品のあるイザベルに、ジュリアンは感嘆しますが、素っ気なくされます。 いたたまれない思いをしているモードに同情したジュリアンは、何かと話しかけ、相談に乗ります。 親しげな二人を見たヒューは、ちょっと嫉妬することに? ジュリアンの泊まっていた部屋で、見知らぬ若い女性の死体が発見されます。 武器室に入ったという従僕ディッパーが、逮捕されてしまう。 実は、ディッパーはロンドンで掏摸だったのです。 財布を盗まれたジュリアンが追いかけて乱闘になったあげく、意気投合し、一から従僕に仕込んだという信頼関係があるのですが。 掏摸の過去がばれれば、罪を押しつけるには格好の存在。 ジュリアンは従僕の命と自分の評判を守るため、捜査に積極的に介入します。 当主のロバート・フォントクレアがこの地方の治安判事なので、当面の捜査は当主自身が指揮を執ることも出来ました。 一家も、ロンドン警察の介入は望んでいなかった。 名家の内情がさらけ出されてしまうから… まだ警察組織さえ出来たばかりで、あまり評判も良くない。 村の巡査は、選挙で押しつけられた当番制。 科学捜査がほとんどない時代。 華やかな背景と、古典的な本格推理を楽しめる内容です。 著者はボストンの現役の法廷弁護士でした。 この作品は1993年のデビュー作。 登場人物が生き生きしていて、読みやすい。 魅力的な3作を遺して… 98年に41歳の若さでガンで逝去とは、惜しまれます。

Posted byブクログ

2010/12/02

19世紀初頭の英国。社交界の伊達男ジュリアン・ケストレルが探偵役。 指紋や血液から犯人を割り出せない、科学捜査のない時代ならではの物語。出版は1993年ですが古典の味わいが楽しめる作品です。 ひょんな事から知り合った名門貴族の結婚式の介添人を頼まれ、カントリーハウスに招待され...

19世紀初頭の英国。社交界の伊達男ジュリアン・ケストレルが探偵役。 指紋や血液から犯人を割り出せない、科学捜査のない時代ならではの物語。出版は1993年ですが古典の味わいが楽しめる作品です。 ひょんな事から知り合った名門貴族の結婚式の介添人を頼まれ、カントリーハウスに招待されるケストレル。しかし屋敷には不穏な空気が。一族の名誉を守るため、脅しに屈しての婚姻なのだった。誰もが何かを隠している閉鎖的な雰囲気の中、ケストレルの部屋で身元不明の女の遺体が発見される。 真実を明らかにするためにケストレルは事件捜査に加わる。 ケストレルはお洒落で社交界の人気者ですが、実は懐は寒く、忠実な従僕ディッパーは元スリという、訳あり紳士。 しかし人柄は良く、女性に優しい伊達男です。ケストレルの過去は続刊で語られるらしいので、読んでみたい。 1つの事件をじっくり調べるうちに、誇り高い貴族の一族が抱える謎を少しずつあぶり出していきます。派手な展開はないけど、わたし好みの世界観でした。

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2010/09/08

名探偵ジュリアン・ケストレル第一弾。 19世紀初頭という科学捜査の無い時代に。推理だけで犯人を見つけ出す推理が面白い。 そして、ヒュー・フォントクレアとモード・クラドックのじれじれした恋の顛末だったり、11歳の令嬢フィリパとケストラルの会話だったり、人物造詣が魅力的。イザベル・フ...

名探偵ジュリアン・ケストレル第一弾。 19世紀初頭という科学捜査の無い時代に。推理だけで犯人を見つけ出す推理が面白い。 そして、ヒュー・フォントクレアとモード・クラドックのじれじれした恋の顛末だったり、11歳の令嬢フィリパとケストラルの会話だったり、人物造詣が魅力的。イザベル・フォントクレアの矜持が素敵

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2011/08/08

19世紀初頭の英国で起きた殺人事件を社交界の伊達男が解決する話。 登場人物の性格、背景、それぞれの関係などが丁寧に描かれていて、じっくりと読ませる。 キャラにも感情移入がしやすい。 足と頭を使う操作方法は事件をさくっと解くものではないけれど、その分読み手にも公平に推理の機会を与え...

19世紀初頭の英国で起きた殺人事件を社交界の伊達男が解決する話。 登場人物の性格、背景、それぞれの関係などが丁寧に描かれていて、じっくりと読ませる。 キャラにも感情移入がしやすい。 足と頭を使う操作方法は事件をさくっと解くものではないけれど、その分読み手にも公平に推理の機会を与えているわけだ。 事件の結末は悲しい恋物語。切ない。

Posted byブクログ

2009/10/04

ジュリアン・ケストレルが主人公の推理小説第1弾。 舞台は19世紀初頭のイングランド。まだ科学捜査の発達していなかった頃の探偵物が楽しめます。

Posted byブクログ