向田邦子 心の風景 の商品レビュー
「心の風景」いいタイトルですね。松田良一 著「向田邦子 心の風景」、1996.6発行。父親思いの向田邦子さん、父親と娘、昭和という時代を改めて振り返りました。家庭が優しい温もりと人間修行という二律背反的な役割をもっていた時代。父親の向田敏雄は、毎日妻に会社まで弁当を運ばせ、さらに...
「心の風景」いいタイトルですね。松田良一 著「向田邦子 心の風景」、1996.6発行。父親思いの向田邦子さん、父親と娘、昭和という時代を改めて振り返りました。家庭が優しい温もりと人間修行という二律背反的な役割をもっていた時代。父親の向田敏雄は、毎日妻に会社まで弁当を運ばせ、さらに、昼過ぎに再び弁当箱を取りに来させた。すごいの一語です。その父親が末の娘和子を疎開先に送る時持たせた「字のない葉書」、そして病気になって帰ってきた時泣きながら抱きしめた・・・。向田邦子さんの作品には、人間の機微がさりげなく・・・。
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