遠い道 の商品レビュー
職場の読書仲間の先輩から拝借し、読む。 労働組合活動が激しく、倒産間違いない絶望的な会社へ出向した部長の苦労話。 高度成長期の労働組合活動を会社側の立場で観たノンフィクション小説。労働組合の業務に従事する方々にとって一読の価値はあると思う。中古で買っても安いし。 本作品は自費...
職場の読書仲間の先輩から拝借し、読む。 労働組合活動が激しく、倒産間違いない絶望的な会社へ出向した部長の苦労話。 高度成長期の労働組合活動を会社側の立場で観たノンフィクション小説。労働組合の業務に従事する方々にとって一読の価値はあると思う。中古で買っても安いし。 本作品は自費出版であるのだが、あとがきを見ると著者である主人公は、太平洋戦争で従軍経験のあるサラリーマンであるため、相当タフで、責任感が溢れていることには、間違い。 それが故か、精神病とは異なる神経症を罹患しながら、組合対策という業務をする姿には、尊敬を超えて、恐怖すら覚える。 高度成長期に差し掛かった日本経済の現場を観れる資料でもあるが、こんなバリバリ働く立派な人の部下だったとしたら、相当キツいな。
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