スノーグース の商品レビュー
大人はもちろん、子供…
大人はもちろん、子供でも楽しめるファンタジー。ページ数が少ないので暇な時にぜひ。
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孤独な男と少女のひそ…
孤独な男と少女のひそやかな交流を描いた作品です。他に、動物への暖かな眼差しで描かれた「小さな奇蹟」「ルドミーラ」の2篇も同時収録。大人のための永遠の名作ファンタジーです。
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表題作含め動物が登場…
表題作含め動物が登場する作品が3作収録されていますが、どれも本当に綺麗な物語でした。
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「大沼のそばの燈台小屋に住む画家のラヤダーは、野生の鳥たちだけを友だちにひとりっきりで暮らしていた。ある日傷ついた白いグースを抱いた少女が燈台を訪れて…。孤独な男と少女のひそやかな心の交流を描いた表題作ほか、動物への暖かな眼差しで描かれた「小さな奇蹟」「ルドミーラ」の二篇を収録。...
「大沼のそばの燈台小屋に住む画家のラヤダーは、野生の鳥たちだけを友だちにひとりっきりで暮らしていた。ある日傷ついた白いグースを抱いた少女が燈台を訪れて…。孤独な男と少女のひそやかな心の交流を描いた表題作ほか、動物への暖かな眼差しで描かれた「小さな奇蹟」「ルドミーラ」の二篇を収録。『ジェニィ』『雪のひとひら』のギャリコが贈る、永遠に愛されるファンタジーの名作。]
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人と動物、それぞれの思いが混然となり、温かい関わりの中で美しさを際立たせている。 しかし動物側の思いを語るのもまた人であるという点がミソなのだろう。 「祈りとは、じつに神によってつくられ神に還ってゆく何者かなのでしょう」p132 美しさとは、人とそれと関わる何かの間を廻ること...
人と動物、それぞれの思いが混然となり、温かい関わりの中で美しさを際立たせている。 しかし動物側の思いを語るのもまた人であるという点がミソなのだろう。 「祈りとは、じつに神によってつくられ神に還ってゆく何者かなのでしょう」p132 美しさとは、人とそれと関わる何かの間を廻ることで洗練されるものなのかもしれない。
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「今度ばかりは、ぼくだって人並みに」「ぼくの力でできること」出来ないことの方が多く傷ついてきたラヤダーの勇敢な姿は心に留めておきたい。 『小さな奇蹟』は終わったあとの残り香が心地好い。 何かある、奇蹟はあるのかもしれない、そう思わせてくれる温かな3編。 ギャリコと動物の親和性...
「今度ばかりは、ぼくだって人並みに」「ぼくの力でできること」出来ないことの方が多く傷ついてきたラヤダーの勇敢な姿は心に留めておきたい。 『小さな奇蹟』は終わったあとの残り香が心地好い。 何かある、奇蹟はあるのかもしれない、そう思わせてくれる温かな3編。 ギャリコと動物の親和性は高く、愛情が直に伝わる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Camelが好きな職場の方との会話のなかで「ポール・ギャリコって知ってる?」と言われて、偶然最近宝塚での舞台化きっかけに『ほんものの魔法使』を読んだこと、小学生の頃にハリスおばさんシリーズを読んだことを思い出して興味を持ちすぐに購入。 音楽を流しながら本を読むというのは新鮮な読書体験だった。映画化された小説のサントラとはまた別の感覚。 クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』を改めて観返したくなった。 3篇とも動物と人間のかかわりが大切にされている作品で一気に読み終えた。 『ほんものの魔法使』と同じ訳者さんで、翻訳物の児童書を彷彿とさせられてノスタルジックな気持ちになる。
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『スノーグース』『小さな奇蹟』『ルドミーラ』の3作からなる短編集。 「訳者あとがき」にあるように、3作品は主人公の人間と動物の心の交流を描いている点が共通している。 『スノーグース』は1940年に発表され、第二次世界大戦が物語に大きく関わっている。 『小さな奇蹟』はイタリアが...
『スノーグース』『小さな奇蹟』『ルドミーラ』の3作からなる短編集。 「訳者あとがき」にあるように、3作品は主人公の人間と動物の心の交流を描いている点が共通している。 『スノーグース』は1940年に発表され、第二次世界大戦が物語に大きく関わっている。 『小さな奇蹟』はイタリアが舞台となっおり聖フランチェスコが重要な役割を果たしているが、著者のポール・ギャリコがイタリア系アメリカ人であることと無関係ではないかもしれない。 読者の想像や解釈にゆだねられたラストは印象的。 『ルドミーラ』は、やはり聖女のルドミーラと、牝牛と少女の物語。 この作品でもキリスト教的な「奇跡」がテーマとなっている。 なお『スキゾ・エヴァンゲリオン』(太田出版)では、キャラクターデザインの貞本義行氏が、綾波レイのモチーフとして『スノーグース』の主人公の少女からインスピレーションを得たことを語っている。
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苦しみや哀しみはなぜある、と疑問に思い沈む時がある。 そんな時にこのギャリコ珠玉の短編を読んだ。 「スノーグース」はイギリスのエセックス、海岸。 「小さな奇蹟」はイタリア、アッシジ。 「ルドーミラ」はアルプスのリヒテンシュタイン公国。 さながら、旅行をしつつ美しい奇蹟に思い巡...
苦しみや哀しみはなぜある、と疑問に思い沈む時がある。 そんな時にこのギャリコ珠玉の短編を読んだ。 「スノーグース」はイギリスのエセックス、海岸。 「小さな奇蹟」はイタリア、アッシジ。 「ルドーミラ」はアルプスのリヒテンシュタイン公国。 さながら、旅行をしつつ美しい奇蹟に思い巡らしているよう。 妖精や魔女、ドラゴンや聖者を信じることが時代遅れでないことを知らせてくれる。 傷ついた動物への暖かい愛情。 表題作の「スノーグース」の書き出し文章の秀麗なこと。 翻訳でここまで!と思った。(矢川澄子訳である) 初めの2ぺーじばかりはうっとりしてしまう。 三編とも読み終わって実にさわやかな高揚感につつまれた。 宗派はなくとも、神さまは信じているから 「われらの命は汝が御手の中にあり」 は心に響く。 なにごとも祈ったのちはおまかせしよう。
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ギャリコの代表作。 老人と少女と雁の紡ぐファンタジー。 ダンケルクなんて言う地名も出てきます。 併せて収録の「小さな奇蹟」もいい。
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