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死は共鳴する の商品レビュー

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2011/10/23

筆者は、死を客観的基準によって判定することは、他者との有機的連関の中で存立する死(共鳴する死)を画一的・一律的に人間一般の生理的状態としての死亡(個人閉塞した死)へと還元し、個別の死から顔や歴史を喪失させ、死を平板化・無人称化させると主張する。 本書は先行された研究のそれぞれ...

筆者は、死を客観的基準によって判定することは、他者との有機的連関の中で存立する死(共鳴する死)を画一的・一律的に人間一般の生理的状態としての死亡(個人閉塞した死)へと還元し、個別の死から顔や歴史を喪失させ、死を平板化・無人称化させると主張する。 本書は先行された研究のそれぞれを分析的・概念的に把握したうえで、死という言葉がその多義性にも関わらず、ある一定の領域内の、共通の土俵上における瑣末な差異しか持ち得えていない事実を指摘し、議論からこぼれ落ち、まだ捕捉されてない死へと関心を促す新たな視座を提供する。

Posted byブクログ

2009/10/04

自己決定(権)について正面から疑義を呈しています。なるほどなあと思い、かなり影響を受けました。『人は死んではならない』という本と合わせて読むとかなりイケます。自己決定については継続して考えないと、ですね。

Posted byブクログ