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コールド・ファイア(下) の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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ジムとホリーは彼の特…

ジムとホリーは彼の特殊な能力の源を探すため共に旅立つ。宮部みゆきの熱い解説も必読。

文庫OFF

ついに二人は、手を取…

ついに二人は、手を取り合って夢の源へと探索の旅に出、そして見た!生きもののように赤く光る池、古ぼけた怪しの風車小屋、そして…。

文庫OFF

2020/11/15

(上巻からの続き) しかも当初新聞記者としてジムの数ある救出劇に興味を持って近づいたホリーがジムに対して常に敗北のカードを握らされていたのに対し、今度は逆にジムがホリーを頼り、ホリーがその取材力を活かして東奔西走する形に変貌し、正に主客転倒するのだ。これが最初に不屈の精神力とタフ...

(上巻からの続き) しかも当初新聞記者としてジムの数ある救出劇に興味を持って近づいたホリーがジムに対して常に敗北のカードを握らされていたのに対し、今度は逆にジムがホリーを頼り、ホリーがその取材力を活かして東奔西走する形に変貌し、正に主客転倒するのだ。これが最初に不屈の精神力とタフな肉体を供えて登場したジムのキャラクターとに大きなギャップを生むことになり、物語の視点がぶれるように感じた。 正直に云えば、下巻は何とも観念的な話が続くので上巻のエンターテインメント性と比するとかなり落ちるのだ。物語の構成上、このようなプロットにならざるを得ないだろうが、これははっきり云って物語としては致命的だろう。 通常ならば前半大人しく、後半派手派手しく終わるのが読書の醍醐味なのだが、今回は全く逆。ここにこの作品の弱点がある。前半盛り上がりすぎ、後半暗くなりすぎである。 『バッド・プレース』は世評の低さが不思議でならなかったが、今回はそれもかくあらんと得心した次第だ。

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2019/10/29

内容(「BOOK」データベースより) ヒューッ、ヒューッと繰り返す不気味な音、蠕動する壁…ホリーはいつしかジムの見る悪夢を共有するようになる。それはジムの異常な能力と根源でつながっているらしい。ついに二人は、手を取り合って夢の源へと探索の旅に出、そして見た!生きもののように赤く光...

内容(「BOOK」データベースより) ヒューッ、ヒューッと繰り返す不気味な音、蠕動する壁…ホリーはいつしかジムの見る悪夢を共有するようになる。それはジムの異常な能力と根源でつながっているらしい。ついに二人は、手を取り合って夢の源へと探索の旅に出、そして見た!生きもののように赤く光る池、古ぼけた怪しの風車小屋、そして…。

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2017/04/04

クーンツは自覚的に娯楽小説を書く。指南書「ベストセラーの書き方」で述べた創作術を自ら忠実に実践し、読者がエンターテインメントに求める要素を過不足無く盛り込む。構成や人物設定などはSF/ホラーの王道を行くもので安定感はあるのだが、クーンツ熟練の技で捻りを加えてはいるものの、「遊び」...

クーンツは自覚的に娯楽小説を書く。指南書「ベストセラーの書き方」で述べた創作術を自ら忠実に実践し、読者がエンターテインメントに求める要素を過不足無く盛り込む。構成や人物設定などはSF/ホラーの王道を行くもので安定感はあるのだが、クーンツ熟練の技で捻りを加えてはいるものの、「遊び」や「深み」といった点では物足りなさを感じることもある。 本作のメインプロットは、超人的な予知能力を身に付けた孤独な主人公が、「神の啓示」によって世界中の「選ばれし人々」を救っていくというもので、地方新聞の女性記者との恋愛模様も含め、いかにも大衆受けしそうなアメリカン・ヒーローの物語という印象。中盤の山場となる飛行機事故での脱出劇も極めて映画的である。 終盤までは「超能力」を何故身に付けたのか、という男のルーツを探っていくのだが、宇宙船や宇宙人といった〝ホラ話〟の挿入によって破綻すれすれとなり、読み進めることが苦痛となる。種明かしで何とか持ち直してはいるものの、クーンツの世界を堪能するには、ある程度の「純朴」さが必要であると感じた。

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2013/04/18

クーンツ初読。面白かった。上下巻だがテンポが良く飽きさせないので一気に読めた。SFホラーでS・キングを思わせる作品。奇跡の救出劇を行う超能力者ジムの心の闇に共に手を携え、懸命に向かい合おうとするホリーの勇敢さが素晴らしい。2013.4

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2009/10/04

ドラマチックな出来事が 次々と展開した上巻から 下巻はジムのミステリアスな内面を 紐解き、フィナーレに向かう。 上巻では多くの 見知らぬ人々を ジムと 不思議な"啓示"が結び付けるが 下巻ではジム自身の過去や 記憶をホリーが突き詰めるのが興...

ドラマチックな出来事が 次々と展開した上巻から 下巻はジムのミステリアスな内面を 紐解き、フィナーレに向かう。 上巻では多くの 見知らぬ人々を ジムと 不思議な"啓示"が結び付けるが 下巻ではジム自身の過去や 記憶をホリーが突き詰めるのが興味深い。 善悪の存在や、 現実と非現実、 トラウマや超常現象、 宇宙人と地球人、 神と悪魔の存在など 様々に言及しながらも きちんと結末に向かって ストレートに突き進む クーンツの作家としての 筆力の確かさが素晴らしい。 上巻以上に 下巻では イマジネーションに飛んだ ストーリー展開ではあるが 描写力が確かなので 容易に頭に場面を描くことができ 読者は素直に楽しめるはず。 最終的な着地点が 爽快感が漂うのもいい。 クーンツが人や愛を 信じている健全さが偲ばれる。 上巻、帯にある "クーンツの最高傑作"は 間違いだが、 圧倒的なストーリーテラーぶりと 漂う正義性と非現実感に 素直にワクワクし、読み切れるのは確か。 ホリーとジムの関係が 唐突すぎるのは否めないが まぁ、それも許容範囲内。 日常に物足りなさを感じたり 平板な日々に疲れてる人に、お薦め。 サイキックを信じたくなる。

Posted byブクログ