二重生活 の商品レビュー

折原一(著者),新津きよみ(著者)

2020/08/15

ドンデン返しだったー！すごいー！まんまと騙されていたよー！！

埼玉の入間市で開業医をやっている亜紀。夫は製薬会社に勤めるMRで現在は長野県の諏訪市に単身赴任をしている。しかし、夫は長野のほうで女を囲っている様子。占いで見てもらった方角にある探偵社に夫の浮気調査を依頼した。
一方、松本市の看護学生の「私」は、幸せな暮らしをしていた。早くに両親が亡くなり、1人で生きるために進学した看護学校。ひょんなことから出会った男と籍を入れたが、学校の仲間には秘密にしてあって…

なんだか読んで行くうちに、悪いのは男なんだからそんな復讐心やめておきなさいよ…となった。あっちにもこっちにもいい顔して、二重生活を送る男。本当に憎たらしい。しかし、話が進むうちになんだか様子がおかしくなってきて、「わー！そういうことだったのかー！！」となったのは気持ちが良かった。

しかし、話の時代が松本サリン事件の頃か。もう正直遠い昔のようにかんじてしまっていたが、この物語の中では新しく傷がまだ癒えていない頃。なんだか感慨深い。あとまだ携帯もスマホ普及してない、ましてやワープロ全盛期だったようでそれもなんだか懐かしく感じる…話の中で「今の時代はインターネットの時代なんですよ！」って言ってけど、あの時代のインターネットと今の時代のインターネットは違うんだろうなぁ。

本当の意味での二重生活。本当にすごかった。

2020.8.15 読了

2019/09/16

感想：ほぉ～、のひと言。どんでん返し好きにはなかなかオススメな一冊。以前に似たパターンの本を読んでしまった為、そこまで驚きはなかったが、1996年発行を考えるとしっかり面白かった。ちょっと古い感覚がそこここに見受けられたが。夫婦合作とのことで、この部分は折原さんかな、ここは新津さんかな、とアタリをつけて読んでいくのも面白かった。何となく探偵パートは折原さんかな？ただの単身赴任浮気小説ではございません。

2009/10/04

私の好きな作家さんの新津きよみさん。
旦那様の折原一さんと一緒に夫婦で合作した作品だそうです。
(折原さんと夫婦だと言う事をこの本で知りました！！)

ストーリー的にはとっても面白かったです。
・・が、イマイチ理解できなかった部分もあり。もう１度読み返せばわかるんだろうけど。。

眠い中ムリして読んだから内容が理解できなかったのかもしれません。
機会があったらもう１度読み直してみたい１冊です。

読みやすいのでどんどん進んじゃいます。
この読みやすさはさすが新津さんかなと思います♪

2009/10/04

内容（「MARC」データベースより）
復讐。この二文字の輪郭を浮かび上がらせるために、私は書くという作業を続けてきた気がする。
私を裏切った男と私をあざ笑い侮辱した女。煮えたぎるようなこの思いをあの二人に味わわせるには…。
夫婦合作の多重心理劇。