きんぴか の商品レビュー
我慢して消化していたが、もはや我慢できず読了を断念。 定型化された人間像に都合よく進められる事件。 類型化できない人間であったり、美しくなれない生々しい人間というものがここには一切ない。血肉がない。中学生くらいにはちょうどいいカタルシスの「ものがたり」。
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浅田次郎が得意とする荒唐無稽で抱腹絶倒で昭和満載な作品、一癖も二癖もある道を踏み外したお巡り ヤクザ 自衛官 大蔵出の大臣秘書の4人が一ッ屋根の下に暮らしながら世直しする設定の話。 すべてを奪われすべてを捨てた彼らの活躍は面白いけど、魅力的なのは看護婦マリアと もっと魅力的なのは...
浅田次郎が得意とする荒唐無稽で抱腹絶倒で昭和満載な作品、一癖も二癖もある道を踏み外したお巡り ヤクザ 自衛官 大蔵出の大臣秘書の4人が一ッ屋根の下に暮らしながら世直しする設定の話。 すべてを奪われすべてを捨てた彼らの活躍は面白いけど、魅力的なのは看護婦マリアと もっと魅力的なのはいちばんカッコ悪い設定の町医者 尾形だった! ともあれ浅田次郎が自分の分身達を駆使している感のある小説でした 笑。
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久しぶりの浅田次郎、やっぱり面白い。 登場人物が滅茶苦茶なのに味わいがある、ギャグだらけなのにホロリとさせられる、あり得ない人脈なのにこういう事が世の中にあったらいいじゃない、と肯定的に見てしまう・・浅田次郎のこの手の本を読んでいるといつも味わうこれら独特の感情を、この本もまた...
久しぶりの浅田次郎、やっぱり面白い。 登場人物が滅茶苦茶なのに味わいがある、ギャグだらけなのにホロリとさせられる、あり得ない人脈なのにこういう事が世の中にあったらいいじゃない、と肯定的に見てしまう・・浅田次郎のこの手の本を読んでいるといつも味わうこれら独特の感情を、この本もまた存分に味わわせてくれる。 時々下ネタが多くてお腹いっぱいにもなるが、まあ面白い作品だったのでよしとする笑。あと、チェスト!が口癖になりそうになり、我ながら閉口した。 とにかく沢山笑わせてくれて、沢山ウルっとさせてくれる。この作者の作品はの根底には温かくて切ないものがいつも流れていて、それが心の琴線に触れる・・浅田次郎の人間性のなせる技としか思えない。 バイバイ、バディの最終章は切なかったなー。
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警視総監と昵懇の刑事、プリズンホテルに繋がるはちゃめちゃやくざ、親分衆、血まみれのマリアなど魅力的な登場人部像、西郷隆盛の故郷出身の軍曹など、とにかく面白いもの書いてやる!心意気が凄いね
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出る人 みんな 悪党のピカレスク小説。キャラ強くて 面白い。「青信号は進め、黄信号は注意して進め、赤信号は命がけで進め」って。 「こうして下さいって 拝んでいるうちは 、どうにも変わらない。こうするから見てて下さいと 神仏に誓って、初めて人生 変わるもんだ」とか「人間を救える...
出る人 みんな 悪党のピカレスク小説。キャラ強くて 面白い。「青信号は進め、黄信号は注意して進め、赤信号は命がけで進め」って。 「こうして下さいって 拝んでいるうちは 、どうにも変わらない。こうするから見てて下さいと 神仏に誓って、初めて人生 変わるもんだ」とか「人間を救えるのは人間だけ」とか いいこと言う
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収録作品 ・三人の悪党 ・夢の砦 ・闇のページェント ・陽のあたる密室 ・反戦参謀 ・パパはデビル ・嵐の夜の物語 ・血まみれのマリア ・クリスマス・ロンド ・カイゼル髭の鬼 ・天使の休日 ・一杯のうどんかけ ・真夜中の喝采 ・裏街の聖者 ・チェスト!軍曹 ・バイバイ・バディ ...
収録作品 ・三人の悪党 ・夢の砦 ・闇のページェント ・陽のあたる密室 ・反戦参謀 ・パパはデビル ・嵐の夜の物語 ・血まみれのマリア ・クリスマス・ロンド ・カイゼル髭の鬼 ・天使の休日 ・一杯のうどんかけ ・真夜中の喝采 ・裏街の聖者 ・チェスト!軍曹 ・バイバイ・バディ 普通は小説って、ハードカバーで発表されてから文庫化するものですが、この作品はノベルズで発表された3冊を合本してハードカバーにしたものです。 なんでそんなことをしたのか? それは「おもしれえ」から。by作者 抗争相手の組の総長をぶち殺して、十三年と六月と四日の服役を終えて出てきたピスケンこと阪口健太。 一朝有事の際に命を捨てる覚悟はあるけれど、筋の通らない海外派遣には断固反対する軍曹こと大河原勲。 しがらみにからめ捕られてやってもいない収賄を自首した挙句に、前途も家族も失った元エリート広橋秀彦。 三人それぞれに“一生懸命勉強をしてエリートを志したり、挫折して自衛隊員になったり、さらに度胸千両的業界に身をおいたりした”作者の分身。 ハチャメチャで、勢いがあって、理屈は後からついてきて、義理と人情がせめぎ合って、泣いて笑って、とにかく「おもしれえ」。 ピスケンが惚れた「血まみれのマリア」さん、どこかでお会いしたと思ったら、「プリズン・ホテル」にも出てらっしゃったようです。 3人の悪党どもの善意が手玉に取られる「一杯のかけうどん」が、お気に入り。 だけど、前半の作品はどれもこれも痛快で「おもしれえ」です。 物語が終焉を迎えるにつれて、痛快よりも切なさが勝ってしまうけれど、つまりはそういうことだったんだ…という結末。 “神は決して運命を作りはしない。人間同士をめぐり合わせるだけだ。そして神によって提示されたチャンスを実現し、あるいは反古にし、または罠に嵌まったり、上手にまたいだりするのは、人間たちの努力と判断にかかっている。” “「いいかおめえら。こうして下せえって拝んでいるうちは、どうにも変わりゃしねえ。こうすっから見てて下せえと神仏に誓って、初めて変わるてえもんだ。人生、そんなもんだぜ」” どうです? 格好いいでござろう?
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WOWOWではマジ路線で放送されているが、原作はどう見ても喜劇である。時代背景もペルシャ湾の自衛隊による機雷掃海の時期でちょっと古くなっている。原作はオチがやや甘いが、WOWOWではどう脚色して締めくくるかが楽しみだが、血まみれのマリアのくだりが、アッサリとスルーされてしまったのは残念だった。l
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とても面白かったです。久々に大笑いしてしまいました。面白いだけではなく、ほろりとさせられるのは浅田氏の懐の深さなのだろうなぁ。 主人公の3人は犯罪者なのですが、どこか憎めないというか、心がピュアなのです。 ピスケンや軍曹のまっすぐさや純真さは生きづらいだろうなぁと、彼らの不器用さが切なかったですが、それでもやはり彼らの痛快な活躍に気分が爽快になりました。まりあ様の使命感や豪快さ、そしてちょっぴりみせる弱さに、ぐっと心をつかまれました^^ 元気がでる本です。
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B感がたまらない。タブロイド判の夕刊紙のようだ。もしくは麻雀系の漫画。意識してそうしているのがわかってそこも愛らしい。
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この著者得意のピカレスク小説。3人の悪党が愛すべき人物像で魅力。お笑いの連続ではありますが、どうもこれでもか、これでもか、というギャグの連続が鼻につきました。3人の悪党の仲間となって銀行から金をだまし取ろうという銀行の元システム・マネージャーが銀行合併のシステムで活躍し、結局お払い箱になった話しはIBMとユニバックからIBMに一本化する話しですが、身につまされるものがありました。
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