草原のサラ の商品レビュー
文句なし星5つ 素晴らしい。短い文の中に、見えない行間にも言葉が溢れている。 訳者あとがきに、サラの物語を「たくさんの言葉よりも雄弁な沈黙と、豊かでいて単純というふたつの矛盾した要素を持った本」と評された文章を読んだとのことがある。そしてそこに、もろくて強い、をプラスしたいとのこ...
文句なし星5つ 素晴らしい。短い文の中に、見えない行間にも言葉が溢れている。 訳者あとがきに、サラの物語を「たくさんの言葉よりも雄弁な沈黙と、豊かでいて単純というふたつの矛盾した要素を持った本」と評された文章を読んだとのことがある。そしてそこに、もろくて強い、をプラスしたいとのこと。正に児童書として簡潔な中に物語があり、スリルや深い悲しみ、お別れや再び出会える喜び、と豊かな表現に溢れている。 今回は大草原の旱魃により近所の仲間、家族がバラバラになってしまう。雨を待ちわびて柵にコップを置く、とても可愛らしい。 アザラシちゃんが子猫を産んだり、サラには、新しい命が宿っていたり。夢があってとても良い話。
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「のっぽのサラ」の続編。 パパと結婚したサラ。 「弟のケイレブはうれしくって、興奮しすぎて、わっと泣き出してしまいました。 みんなとっても幸せでした」 という、アンナの日記の記述から始まります。 幸せな場面から始まるのですが、草原には雨が降らず、水が涸れていきます。 とうとう、草...
「のっぽのサラ」の続編。 パパと結婚したサラ。 「弟のケイレブはうれしくって、興奮しすぎて、わっと泣き出してしまいました。 みんなとっても幸せでした」 という、アンナの日記の記述から始まります。 幸せな場面から始まるのですが、草原には雨が降らず、水が涸れていきます。 とうとう、草原を出なければならなくなったサラたちは、サラの故郷へ向かいます。 厳しい自然を描きつつも、そこでしっかりと築かれた家族の絆や、人の優しさがあふれ出てくる素晴らしい物語でした。
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『のっぽのサラ』の続編。乾燥した草原地帯の生活できない過酷さは伝わるものの、前作ほどの魅力はない。この後も続編が出ているが、邦訳されていないのはやはりパワーダウンが否めないからだろう。 悪くはないが、前作を読んでいないとつまらないのではないか。
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読んでいるだけで日照りの乾燥した空気が伝わってきて、のどが乾いてきます。大自然の中で生きるって大変。個人的には『のっぽのサラ』の方が好きでした。
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まだ、ほんの子どもの頃に読んだ。 「涙が溢れないように一生懸命目を見開かなくてはならなかったおねえちゃん」の事をよく覚えている。 どこかもの寂しい、黄金色の草原を思う。 この本を読むと、いろいろを思い出す。
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