英語の達人 の商品レビュー
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英語の達人といわれる人たちへの杉田敏さんとのインタビュー形式の内容で、とても読みやすく、自分のような英語学習者にとって、2020年の現在においても大変興味深い内容でした。 出版年は1996年で自分が大学卒業した年と重なるが、当時はインターネット黎明期で、英語での情報が今より格段に少ない時代でしたが、その当時においても英語をマスターした人々のコメントはとても含蓄があり、印象に残るものでした。 いくつか印象に残った内容を引用し、英語学習の過程で思い起こしたいと思います。 ・結局話すのは言葉ですから、日本語にせよ英語にせよドイツ語にせよ、ロジックを音に出しているわけなんで、そのロジックができなければダメ。いい日本語をしゃべれない人は、いい英語は絶対に話せない。(高円宮憲仁親王) ・英語はある程度やればだれでもできるようになるものだ。興味とニーズがあれば、絶対できる。 ・自分の意見を持ち表現する力、英語、コンピュータ能力の三つは、音楽やスポーツなど生まれつきの才能やセンスがかなり重要な分野とは違って、誰でもコツコツやればできる、身につく能力だ。(石倉洋子) ・長崎玄弥さんの神話「知らない英単語がない」のと「海外に出たことがないだけでなく、飛行機にも新幹線にも乗ったことがない」が、英単語については15万語ぐらいは知っている。(長崎玄弥) ・多くの日本人が、自分は中学三年、高校三年、大学四年、合計十年間も英語をやったのになぜできないか嘆いているが、まったくの嘘で、時間の蓄積が足りない。一定の基礎体力、訓練飛行に2000時間が必要。(小林薫) ・弁護士、公認会計士、通訳の3つの資格をもつ。(黒川康正) ・上達している過程では、力が伸びているというのは自分ではわからない。だから途中で投げ出してしまう人が多い。いわゆるブレイクスルーが生じるまで我慢しながらやり続ける。途中に投げ出したらダメ。(杉田敏) ・語学の上達は勉強に投入する時間に比例する。王道はない。辞書を食べるぐらいの気持ちというか、テープが擦り切れるぐらいまで聴くというようなことを経験しないとだめじゃないか。(杉田敏) また本書内には、杉田敏さんの先輩でもあるジャーナリストの佐藤昭弘さん、只管朗読の國弘正雄さんなど錚々たる顔ぶれであった。 凡人の自分には到底及びようがない方々だとつくづく感じたが、英語学習の楽しみを覚えた学習者にとって、学習意欲が一層上がること間違いないでしょう。
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読んだ。 20年ぶり(!)に英語を勉強しようとおもいたったので読んだ。 ・皇族の人たちはみんな英語が堪能。 ・結局は時間をかけてないのでは、という指摘が。 ・英語が話せるようになるには、まず日本語がうまく話せないといけない。 ・日本語でも初対面の人は何話して良いかわからなくて黙っているような人が、 英会話うまくなるんかいな。 あと、英語は全然関係ないけれど、帝国ホテルの従業員は客室のトイレを素手で清掃するというのがびっくりでした。
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