処女高校教師・紀子 の商品レビュー
ヒロインの家庭環境
じつにさりげなく描かれているので、あるいは読者の方はスルーしてしまうケースが多いので はないかとおもう。 ヒロインと、彼女の母親との関係。 一種の抑圧者として存在しているのではないか? 娘の恋愛を監視して、自己の管理下におこうと動いている母親。 ヒロインの奔放さは、そう...
じつにさりげなく描かれているので、あるいは読者の方はスルーしてしまうケースが多いので はないかとおもう。 ヒロインと、彼女の母親との関係。 一種の抑圧者として存在しているのではないか? 娘の恋愛を監視して、自己の管理下におこうと動いている母親。 ヒロインの奔放さは、そうした母親への反発から生まれているのではないかとおもう。 そのあたりの心のヒダがもっとこまかく書かれたとしたら、この作品はもっと深みがでたのでは ないだろうか。 にしても、なかなか読ませる一冊ではあった。
士門
生娘の変貌
タイトルの通り22歳の美人生娘教師が教え子、同僚教師、学校警備員に狙われる話。学校という閉鎖的な場所ならではの出会いと行いがふんだんに描かれていてなかなか官能的である。前半はあと一歩のところまで迫られながら何とか切り抜ける展開。しかし身体は愉悦を覚え恍惚とした反応を見せるためにむ...
タイトルの通り22歳の美人生娘教師が教え子、同僚教師、学校警備員に狙われる話。学校という閉鎖的な場所ならではの出会いと行いがふんだんに描かれていてなかなか官能的である。前半はあと一歩のところまで迫られながら何とか切り抜ける展開。しかし身体は愉悦を覚え恍惚とした反応を見せるためにむしろ好き者と誤解される。後退りして壁などが背中に当たりこれ以上逃げられないという演出が何度かあり、その切迫した感じにそそられる。その後も、特に同僚教師のしつこく強引な誘惑があり、階段の下でまさぐられたりするのだが、表向きは拒否しながらも実はその中途半端さに物足りなさも感じたりしている。未体験ながら外堀だけはしっかり埋められているのだが、この辺りまでは生娘らしい、あまりに無知な言動もある。そして初めては教え子によって突然もたらされる。まさか初めてとは知らない教え子の激しい責めに悲鳴をあげ続ける先生が痛々しい。その後は同僚教師の誘いに嫌悪しながらも従ってタクシー内で交わされて大いに感じて我を忘れ、運転手さんにも自らお口で奉仕したり、図書室では教え子からの求めに応じたりしてどんどん墜落していく。そして、この秘められた淫らで被虐的な魔性を見抜いた同僚教師が尊大に振る舞い始め、校長室での警備員を交えたクライマックスへと繋がる。ただ、これが最後のシーンなのにやや淡泊に纏めた感があって残念である。あと本作の根幹に関わる疑問というか違和感なのだが、先生の乱れ方あるいは堕ち方の落差が激し過ぎるように感じる。そもそもの抵抗や拒絶も弱いため貞操観念に乏しい印象を受けるのである。清楚な先生の変貌を描く意図は汲み取れたが、その匙加減がちょっと違うなぁと感じて乗り切れなかったところもある。
DSK
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