あぶない世界史 創世紀~古代ローマ篇(1) の商品レビュー
タイトルどおり、ゴシ…
タイトルどおり、ゴシップ的なネタが満載なので、あまり鵜呑みにしない方が良いかも。
文庫OFF
この本は世界史の授業では絶対教わらないエピソードが満載です。 歴史的有名人の意外な素顔や歴史的事件の意外な真相、その裏で動いた人の語られることのない活躍 など、とても内容の濃い3冊です。 思わず吹き出してしまう話から、残酷さに戦慄する話まで盛り沢山。 この本を読めば世界史...
この本は世界史の授業では絶対教わらないエピソードが満載です。 歴史的有名人の意外な素顔や歴史的事件の意外な真相、その裏で動いた人の語られることのない活躍 など、とても内容の濃い3冊です。 思わず吹き出してしまう話から、残酷さに戦慄する話まで盛り沢山。 この本を読めば世界史嫌いの人も歴史のダークサイドに引きずり込まれることうけあい。(ダメじゃん!) 私が歴史読み物を漁るキッカケとなったシリーズです。 Ⅰは『創世記~古代ローマ編』。 ローマ皇帝や中国の皇帝と彼らの妻たちの意外な素顔、古代王国の信じられない法律や刑罰・拷問 の数々、病気やその治療法の他に、聖書と歴史の関係などについて書かれています。 Ⅱは『中世ルネサンス編』。 魔女狩りの実態と教会の事情、大航海時代の光と影、困ったちゃん揃いの封建君主たちと騎士道、 型破りなルネサンスの芸術家たち、貴族たちが起こした残虐な事件の数々などが書かれています。 その中でも、男性しかなれないはずのローマ教皇に男装してなった女性の話はかなり印象深いです。 Ⅲは『絶対君主制~市民革命編』。 政権を握った女性たちの活躍と失態、各地で起こった市民革命の裏事情と隠された事実、 数々の船が巻き込まれた未だ解けない近代のミステリー、現代につながる偉大な発明とそれにまつわる 悲喜劇、歴史的音楽家・画家・文筆家の人生とそれにまつわる噂、悪魔つきや超能力に関する事件から 悲惨な連続殺人事件とその真相、そして新天地アメリカの裏開拓史などが書かれています。 全ての巻を通して書かれているのは当時の人々の儀式や生活習慣、技術の発達について。 そして恋愛・結婚事情や娼婦についてです。 特に後者はとても面白い。 時代によって奔放だったり滑稽だったり、あるいは(主に女性にとって)悲惨だったりする男と女の関係は、 今に通ずるものがあったり逆に通じないでほしいものがあったりします。 娼婦に関する歴史はさらに興味深いです。 見知らぬ男性と性交渉を持つということが、古代では儀式などに関わる神聖な行為だったという驚くべき事実。 それが次第に職業化され、最後には賤業となってしまった過程を読んでいくと、同じ女性として非常に複雑な 気分になってしまいます。 (実は恥ずかしながら未読なのですが、このシリーズには「秘密結社」をテーマにした特別編である4巻も 発売されています。読了時にはそちらの感想もアップしたいと思います) 歴史というのは勉強していてとても楽しい分野ですが、この本(に限らず歴史本のほとんど)はそこに人間の 汚さや残酷さ…それが本能として備わっている業の深さを感じます。 そこがまた面白いところなのだと思った人が歴史研究の分野で生きている人と、その人の書く本を楽しむ人 なのでしょう。 (2003.10.14 ALL RENEWAL)
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ゴシップ的観点から選んだ世界史のこぼれ話集。 虚実はともかく面白いエピソードが多い。 1巻は古代編。
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