鈴木いづみコレクション(1) の商品レビュー
2015年47冊目は鈴木いずみの自伝的長編。 彼女の23歳からの約10年が断続的(続断的と言った方が正しい感もあるが)に綴られている。 ルイジアナ(リーダーのボーカル&ベースは「よろしくッ!」と挨拶する)。グリーングラス(ベースのジョエルはハーフ、ギターのランディーは中国系の...
2015年47冊目は鈴木いずみの自伝的長編。 彼女の23歳からの約10年が断続的(続断的と言った方が正しい感もあるが)に綴られている。 ルイジアナ(リーダーのボーカル&ベースは「よろしくッ!」と挨拶する)。グリーングラス(ベースのジョエルはハーフ、ギターのランディーは中国系のGS後期、横浜本牧出身グループ)。ブルースシンガーのアイ。そして、アルトサックスプレーヤーのジュン。この辺りは実名は伏せてあるが、容易にモデルはわかってしまう。 この一冊、もぅ軽く5回以上は読み返しているだろう。しかし、何度読み返しても、彼女の言葉のチョイスは、直感、直情的でありながら、実にフレッシュだ。並の頭の回転速度では、追いつけはしない。 今回は多数の引用を登録しました。しかし、この二つはレビュー用にしておきました。この一冊は『青春がいかにしておわったか、を語っている。(276p)』そして、『生きてみなければわからないことがある。わかってしまったあとでは、もうおそいのだ。(中略)この不条理を、とりあえずわたしは受けいれている。ジョエルもそうだ。受けいれられなかったジュンは、死んでしまった。彼は人生に、時間に、力いっぱいたてついたのだ。(276~277p)』と記した彼女もその数年後 ……。彼女のハートについた火はあまりに激しかった。そして、残った熾火でも生きるには困難な、のっぺりとした時代になってしまったんだろう。 ただ今は、彼女の魂が安らかで、薬に頼ることなく、ぐっすりと眠れているコトを祈ります。
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ハートに火をつけて!誰が消す 読み終わった。 やっぱり鈴木いづみ好きだなあ。 60年代という時代は想像するしかないし、鈴木いづみという人物は未だに理解出来ない。でも文章に引き込まれる。 物事を完全に理解したとして、その先に面白さなんてあるのか?なんて考えなので、これでいいやと思う...
ハートに火をつけて!誰が消す 読み終わった。 やっぱり鈴木いづみ好きだなあ。 60年代という時代は想像するしかないし、鈴木いづみという人物は未だに理解出来ない。でも文章に引き込まれる。 物事を完全に理解したとして、その先に面白さなんてあるのか?なんて考えなので、これでいいやと思う。 私のジョエルはどこだ
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もぅ何度目だろう。読み返したの…。 気付けば彼女の年齢を超えてしまっていた。 会話中心の展開が好きだ。ネットも携帯もない時代。面と向かった相手とどんな感情、どんなシチュエーションで、どんな会話を交わすか。 そして、今回も感じる。おそらく、今の自分でも、まだ彼女の「スピード」につい...
もぅ何度目だろう。読み返したの…。 気付けば彼女の年齢を超えてしまっていた。 会話中心の展開が好きだ。ネットも携帯もない時代。面と向かった相手とどんな感情、どんなシチュエーションで、どんな会話を交わすか。 そして、今回も感じる。おそらく、今の自分でも、まだ彼女の「スピード」についていけないだろう…と…。 そして、自分はコレを棺桶まで持って行くことだろう。
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ごくたまに出会う、「この人もしかして自分かな」と錯覚するような人だった。乾いてて投げやり、排他的だけど肯定的。
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松丸本舗で「僕はすずきいづみに恋してる」ってポップがあって、つい買っちゃった。 扱ってる時代の雰囲気がわからないせいか、読み切って特別な感情は特にわいてこなかった。 ジュンとの結婚、その後の展開がすごくいい。お互いの会話や描写がとてもリアルで、こういう会話するとこんな気持ちになる...
松丸本舗で「僕はすずきいづみに恋してる」ってポップがあって、つい買っちゃった。 扱ってる時代の雰囲気がわからないせいか、読み切って特別な感情は特にわいてこなかった。 ジュンとの結婚、その後の展開がすごくいい。お互いの会話や描写がとてもリアルで、こういう会話するとこんな気持ちになるなーと共感する。 こうやって、人やクスリに溺れて生きても、ちゃんと友達もいて結婚もできちゃって子供ができて。 自分の中でタブーだと思ってたことが意外とそうでもないんだなーって思えるのがすごくいい。 みんなシリアスにものを考えすぎる。自分は特に。もっと自堕落というか、生々しく生きたい。
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過去に読んだ本。 芸術家肌の男性を旦那にすると、本当に大変なんだなー。 やっぱり、結婚ておっかないや。 だからと言って結婚しないわけじゃないけど。
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36歳のとき、首吊り自殺にて死去した鈴木いづみが、最後に書いた長編小説。 小説だけれども、ほぼ自伝に近い。 結婚前の派手でかつ怠惰な生活。 そして結婚後の狂気。 狂気が去った後のつめたい静けさ。 それが一冊の物語に詰まっている。 正直に言うと、物語としては、決して面白いとは言え...
36歳のとき、首吊り自殺にて死去した鈴木いづみが、最後に書いた長編小説。 小説だけれども、ほぼ自伝に近い。 結婚前の派手でかつ怠惰な生活。 そして結婚後の狂気。 狂気が去った後のつめたい静けさ。 それが一冊の物語に詰まっている。 正直に言うと、物語としては、決して面白いとは言えません。 だけどこの小説は、面白さを求めて読むものではない。 ともすれば、気持ちの悪さまで感じてしまう、静かな狂気や、人間の凄まじさが表されてる。 特に、ジュン(実際は夫の阿部薫)との結婚生活の章は、本当にすごい。 ジュンの異常なまでの愛情や、執着心を、主人公のいづみは愛してなんていなかった。 だけどジュンが死んだあとも、ジュンに追いかけられているような気がする。愛していなかったのに。 それほどまでに、ジュンの愛情や負の力が凄まじかったということだと思う。 そして、いづみが本当に愛したと言える、ジョエル。彼も実在している人物のようです。 彼らすべてを知る人が読んだら、また見方が違うのかも知れない。 ジュンの激しさと、ジョエルの諦めにみちた雰囲気の対比。 どちらに愛されるのが幸せなのかは、分からないけれど。 物語というよりも、人間の激しい内面や、哲学にみちた文章を読む小説でした。
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06/12/30完読 fromゆき。 なんていう廃れた感情の持ち主なんだろうか。そしてその感じがとても貸してくれた永田にリンクする。ものすごいたくさん名言があったから引用しておこうと思う。 あとで更新!! ていうか、こんな女怖い! 自分の周りにいてほしくない!(いるけど...
06/12/30完読 fromゆき。 なんていう廃れた感情の持ち主なんだろうか。そしてその感じがとても貸してくれた永田にリンクする。ものすごいたくさん名言があったから引用しておこうと思う。 あとで更新!! ていうか、こんな女怖い! 自分の周りにいてほしくない!(いるけど!) 自分どう見られてるんだろう? きっとどうしようもなく女として落第点だとか思われてるのだろう!
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女性作家はあまり読んでないのだけど、鈴木いづみは読むたびに新しい気持ちが生まれるような気がする。考え方が、似ていると思う。
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愛し合うことに疑問と納得を。 冷静に狂うということは、たぶんこういう事なんだろう。 古くならない本の中の一冊だ。
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