大海の賭け の商品レビュー

リチャード・ウッドマン(著者),高島陽子(訳者)

2013/07/30

ティークリッパー「エールキング」号と「シーウィッチ」号が、ロンドンにその年の最初の茶を運ぶ先陣を争います。もちろん、このての争いには賭けがつきもの。ここでも大きなものが賭けられて…。
物語の始まりは、ありがちな展開。ところがいったん海に出るや、まさしく手に汗握る展開。
帆船の最終形ともいうべき快速帆船。その船のスピードをさらにあげるために、操船術の限りが尽くされます。ふと気付くと登場人物たちとともに波をかぶり、風にふかれる心持ち。
たまりません。これぞ帆船の物語。
船の中の人間模様も、ある意味お約束かもしれないけれど、意外な人物のGJあり、いきなり魅力的人物の登場あり、でこれまた楽しめます。