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遠き山に日は落ちて の商品レビュー

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2014/09/21

それぞれ20ページ前後の短編が連なった連作短編。 東北の山奥の田舎で草木染師の奈穂と主人公で作家の斉木の二人が送る日々が描かれている。 今までの作品の、電気工の仕事をして己の生き方を見つめる――そんな今までの作風とは異なり、非常に緩やかで伸び伸びと自然に満ちた静かな、でも楽しげな...

それぞれ20ページ前後の短編が連なった連作短編。 東北の山奥の田舎で草木染師の奈穂と主人公で作家の斉木の二人が送る日々が描かれている。 今までの作品の、電気工の仕事をして己の生き方を見つめる――そんな今までの作風とは異なり、非常に緩やかで伸び伸びと自然に満ちた静かな、でも楽しげな作品になっている。秋の始まりから冬の終わりまでの期間や過去のエピソードを回想し、こうして彼らはまた新しい日々を送るのだなという幸せに浸れる読書が出来た。

Posted byブクログ