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現代デカルト論集(3) の商品レビュー

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2018/10/18
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3章「デカルトの二元論 ー心身分離と心身結合の同時的存立について」坂井昭弘・著 心身二元論について個人的に腑に落ちない点が多いので、3章を参照。 デカルトは精神と身体を区別可能として定義したが、今度はいかにして、その分離された精神と身体が関わり合うのかという難題が出来した。 デカルト擁護派ですら、デカルトが展開した心身の実体的結合の論証に疑義を呈する者が多かった、とのこと。 デカルトは空間的延長としての物体=身体と、思惟する精神を区別し、「精神は身体なしに存在しうる(p.63)」としている。 つまり物体ではないものが、この世界に存在できるのだと言っているのであり、さらに、その思惟する精神の正体として、霊魂(anima)という単語が当てられている。 この霊魂、精神をどうとらえればいいのかが個人的に全く理解できない。 さらに省察において、心身の区別は神の存在証明を経て論証されるものらしい。 ここら辺はまだ勉強中なので、分かり次第追加予定。

Posted byブクログ