ウイルス進化論 の商品レビュー
創世記の記述はあまり…
創世記の記述はあまりに非科学的でそのまま信じるに能わず、ダーウィン進化論にもあまりに矛盾点が多い~こうした”生物の進化”という難題に新たな光を照らすであろう新説を、コンパクトにまとめた一冊です。平凡な小説を読むより、よほどスリリングだと思います。読後、今西錦司氏の著作を読み返した...
創世記の記述はあまりに非科学的でそのまま信じるに能わず、ダーウィン進化論にもあまりに矛盾点が多い~こうした”生物の進化”という難題に新たな光を照らすであろう新説を、コンパクトにまとめた一冊です。平凡な小説を読むより、よほどスリリングだと思います。読後、今西錦司氏の著作を読み返したくなりました。
文庫OFF
学校で習ったダーウィ…
学校で習ったダーウィン進化論を、完全否定。ミッシングリンクからウイルス進化論へと導く。驚愕。
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大学生の頃に読んだ本で、当時は斬新だった。特に、ウイルスが生物の進化に関与しており、種と種の間を遺伝子が平行移動するとの考え方は、印象的だった。現在では、生物の進化にウイルスが関与しているとの考え方も主流になってきています。
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読書録「ウイルス進化論」4 著者 中原英臣、佐川峻 出版 早川書房 p233より引用 “ いずれにしても、生物がどのように進化 してきたかなどという大問題は、世界中の科 学者にきいても分かるはずがない。そもそも 生物進化のメカニズムは、残念ながら現代科 学ではまだまだ十分に解...
読書録「ウイルス進化論」4 著者 中原英臣、佐川峻 出版 早川書房 p233より引用 “ いずれにしても、生物がどのように進化 してきたかなどという大問題は、世界中の科 学者にきいても分かるはずがない。そもそも 生物進化のメカニズムは、残念ながら現代科 学ではまだまだ十分に解明されていないので ある。” 目次から抜粋引用 “進化の主役はウイスルだ 動く遺伝子とバクテリア ヒトと動物の共通ウイルス 破綻したダーウィニズム ウイルス進化論の誕生” 医師と科学評論家による、生物の進化とウ イルスの関係について記した一冊。 ウイルスと遺伝子の移動についてから他の 進化論との違いについてまで、自然界で起 こっている多くの事実を基に書かれています。 上記の引用は、生物の進化と科学会の状況 について書かれた項での一節。 今ほど科学が発達していても、分からないこ とは分からないものなのですね。たとえその 人の専門分野であったとしても、はっきりと わかり切ったような話し方をする人には、注 意した方がいいのかもしれませんね。 何かが分かるようになれば、次の解らないこ とが見つかってしまうので、いつまでも解ら ないことが増え続けて行くのかも知れません。 ウイルスによって突然生物が変化してしま うのならば、病気というものが無くなること は無いのでしょうか?どんな病気になっても、 大丈夫な位、自分の体を整えておくのが、一 番有効な対策のような気がします。 ーーーーー
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人から借りて読んだのですが、とても面白かった。ウイルス進化論とは、ウイルスやプラスミドをベクターとして起こる「遺伝子の平行移動」が進化をすすめるという考え方。ウイルスは進化のための器官であり、病原となるものは寧ろ異端である、という主張に目から鱗。ダーウィン進化論の弱点と今西進化論...
人から借りて読んだのですが、とても面白かった。ウイルス進化論とは、ウイルスやプラスミドをベクターとして起こる「遺伝子の平行移動」が進化をすすめるという考え方。ウイルスは進化のための器官であり、病原となるものは寧ろ異端である、という主張に目から鱗。ダーウィン進化論の弱点と今西進化論のことも知らなかった。 1989年の本だが、最新の学説はどうなっているんだろ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ウイルスで進化してきたんだよ、っていう仮説をまとめた本。 最後の方は、ダーウィン進化論の支持者から笑われてムカついた、ていう話 たぶん、この仮説が陽の目を見ることはないけど、読み物としては面白かった。
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タイトルに惹かれ、図書館から借りてきた。 割と楽しく読める本。 ただ、私は生物学の知識がないので、 ウィルス進化論が生物学界の中で どれだけ認められているのかはよくわからない。 科学的に妥当な理論ではない、 という見方が多数を占めているようだが・・・。 しかし、 進化の原動力...
タイトルに惹かれ、図書館から借りてきた。 割と楽しく読める本。 ただ、私は生物学の知識がないので、 ウィルス進化論が生物学界の中で どれだけ認められているのかはよくわからない。 科学的に妥当な理論ではない、 という見方が多数を占めているようだが・・・。 しかし、 進化の原動力は競争か、それとも調和か、 という個と種の関係性を問う問題や 科学における連続概念の限界を論じた箇所は、 哲学的にとても興味深かった。 進化とはそもそも何なのか、 という問いに行きつく根源的な問題である。 だが、 連続概念の代替案として著者らが主張する、 「不連続な自然現象を対象とした新しい科学体系」(p.243)が 何を意味しているのか、いまいちはっきりしない。 連続的な因果律なくして、 どのように自然現象を分析するというのだろうか? そもそも自然の不連続性を不連続として 「科学的」に認識することは可能なのだろうか? それは結局、 「生物は変わるべきときがきたら変わる」(p.241)としか 言いようがなくなってしまうことを意味しないだろうか? さらに、 本書は引用をきちんと提示していないので、 紹介されている話の信用性がかなり低い。 例えば、 ダーウィンは神の存在を証明するために進化論を構築した(p.194) と述べているが、 内井惣七『ダーウィンの思想』では、 むしろ神という設計者を必要としない世界観の構築を目指した と説明されている。 また、今西氏のオオシモフリエダシャクという蛾の話を 紹介している箇所も、 実際の今西氏の説明と一致していない。 これは、工業暗化で白い蛾が黒い蛾に変化した現象を どう説明するかという話である。 今西錦司と吉本隆明の対談『ダーウィンを超えて』では、 黒い蛾は白い蛾の変種として前から存在していた(p.84)と 今西氏は述べている。 しかし本書では、 環境変化に適応するために、 白い蛾が黒い蛾に変化したと説明しているのである(p.139)。 いずれにせよ、 ウィルス進化論の話をする前に、 ダーウィン進化論とは何なのか、 そしてそれの何が問題なのかを、 別個に説明する必要があったように思う。 本書で提示された、 思想的な問題に関心のある人は、 エリオット・ソーバーの『進化論の射程』を参照するとよいだろう。
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確か「利己的な遺伝子」がブームだった時に読んだ。他のは難しそーな本ばっかりでよく分からなかったけど、この本はとっつき易かったよ。
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ウイルスが遺伝子を書き換える。そこから発生した「ウイルスが進化の鍵だ」という話。今西の本と共に読んだんだけど、内容が面白いだけに残念。こういう進化した種も、もしかしたらいなくはないのかもしれないのかも?程度の影響
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