1,800円以上の注文で送料無料

考古学千夜一夜 の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/12/16

佐原真の考古学エッセイ集。特に騎馬民族に関する話が面白かった。大和言葉には、去勢を示す言葉は無かったそうです。理由は実態が無いため、言葉もできなかった。日本に去勢が伝わったのは1725年オランダからで、普及したのは明治時代からのようです。日本の軍馬は全て牡馬であり(欧米の軍馬は、...

佐原真の考古学エッセイ集。特に騎馬民族に関する話が面白かった。大和言葉には、去勢を示す言葉は無かったそうです。理由は実態が無いため、言葉もできなかった。日本に去勢が伝わったのは1725年オランダからで、普及したのは明治時代からのようです。日本の軍馬は全て牡馬であり(欧米の軍馬は、せん馬だった)、戦において面白いエピソードが伝わっています。1577年、豊臣軍が摂津の丹生山(神戸)の淡河弾正を攻めた時、豊臣秀長が率いる500余騎が槍を手に刀をかざして突撃すると、淡河が用意した50~60頭の牝馬が放たれ、豊臣軍の牡馬は興奮のあまり大混乱に陥って、戦に大敗したという史実があったらしい。馬は、合戦を左右する重要な生き物だったということがよく判りました。 考古学には様々な分野があって、アマチュアでも取り組めるテーマがありそうです。

Posted byブクログ