赤い楯(1) の商品レビュー
世界を裏で動かしてい…
世界を裏で動かしているといわれるロスチャイルド家、繁栄の歴史にせまります。ただかなりの長編なのと、各分家、そして時代が変わってくるのでやや難解の感があります
文庫OFF
20年前に初めて読んだときは衝撃でした。資源、食料、兵器、タックスヘイブン。世の中を支配する者が何を抑えているかがよくわかります。AI時代になっても、人間にとって本当に必要不可欠なものは変わらない。
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赤い盾というのは、ロート・シルド即ちロスチャイルドの名前です。20世紀までの世界の金融を牛耳っていたのは、大富豪ロスチャイルドでした。ユダヤ人のこの家系は、様々な有力な資産家達と血縁関係を結んでおり、金融以外にも映画や鉱山開発など様々な分野に影響を及ぼしていました。 著者は、系図...
赤い盾というのは、ロート・シルド即ちロスチャイルドの名前です。20世紀までの世界の金融を牛耳っていたのは、大富豪ロスチャイルドでした。ユダヤ人のこの家系は、様々な有力な資産家達と血縁関係を結んでおり、金融以外にも映画や鉱山開発など様々な分野に影響を及ぼしていました。 著者は、系図を頼りにその関係を解き明かす手法でロスチャイルド家の全貌を解説しています。独特の文体なので、少々読み難さがありますが、それに慣れれば意外な事実やエピソードが紹介されていて、読み応えがあります。 どこまで本当なのか、疑いたくなる部分もありますが、読み物としては大変面白い本です。
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ロスチャイルドにまつわる広範な歴史と系譜。 ヨーロッパナポレオン戦争から始まり、東インド会社、アヘン戦争、香港、上海、アフリカ、インド、南米、北米といずれも密接に結び付きながらカネと人脈が絡む。 なるほど、「Follow the money」で歴史を追うと、色々と見えてくるものも...
ロスチャイルドにまつわる広範な歴史と系譜。 ヨーロッパナポレオン戦争から始まり、東インド会社、アヘン戦争、香港、上海、アフリカ、インド、南米、北米といずれも密接に結び付きながらカネと人脈が絡む。 なるほど、「Follow the money」で歴史を追うと、色々と見えてくるものもある。 金融がものを言ったこの200年くらいは確かに、彼らが歴史を動かした一端であったことは間違いないと思われる。 しかし、金が溢れすぎる現代では、大前さんが言うように「人、人、人」であり、立場は完全に逆転しているようにも思われる。
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あまり興味がないないようだったせいか、頭にも入ってこず、理解できなかった。ゴシップ記事を読んでいる気分。出張三日間この本しか持ち歩かなかったのでしょうがなく全部読む。
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世界の特に金融支配の仕組みがこの1冊で理解できます。この本を読まずして、特に金融での業務はできないと思います。独特の広瀬隆ワールド炸裂の代表作です。特に社会人の方は読むことをお奨めします。通常なら一生かけても、ここまでの情報量の内容の話はかけないと思います。
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赤い盾=ロート・シールト=ロスチャイルド家の歴史。 世界の主要機関にどう関わっているか、系図からひもとく。 一読後、世界の見え方が変わるのが面白い。
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タイトルが小説を思わせますが、小説ではなくルポ(事件や社会問題などを題材に、綿密な取材を通して事実を客観的に叙述する文学の一ジャンル。出典:Wikipedia)です。 ロスチャイルド=ユダヤ=悪 などといった、いろんなステレオタイプ(公正を欠いた決めつけ)の結論がメディアから...
タイトルが小説を思わせますが、小説ではなくルポ(事件や社会問題などを題材に、綿密な取材を通して事実を客観的に叙述する文学の一ジャンル。出典:Wikipedia)です。 ロスチャイルド=ユダヤ=悪 などといった、いろんなステレオタイプ(公正を欠いた決めつけ)の結論がメディアから流れてきますが、まさにそういった情報を判断するために不可欠な情報と、膨大な量にのぼる貴重な資料が凝縮しています。 「世の中ってなんでこうなんだろう」と疑問に思ったり腹を立てることのある方、社会や経済の流れ、マスメディアという情報媒体に関心がある方は必ず読んでいただきたいです。 情報量が並大抵じゃないので読むのがしんどいですが、一般人が形あるものとして捉えることのできなかった、世界に作用している大きな流れの一つを浮き彫りにしていて、書かれている内容の価値は計り知れません。
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ロスチャイルド家について系譜を元に紐解いていく読み物。 娯楽のためではなく、ロスチャイルドや実業家の出自に強い興味を持っている人が教養(雑学?)のために読むものだろう。
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これを調べるのに、どれだけの労力が必要だったのだろうと、ただ呆然とするしかない資料の山からこの作品は作られている。どの章もある時代や地域をテーマにして、見事に話しがまとまっている。この作者の驚異的な情報収集力と、分析力だと思う。 「私物国家」を読んだ時にも感じたことなのだけれど...
これを調べるのに、どれだけの労力が必要だったのだろうと、ただ呆然とするしかない資料の山からこの作品は作られている。どの章もある時代や地域をテーマにして、見事に話しがまとまっている。この作者の驚異的な情報収集力と、分析力だと思う。 「私物国家」を読んだ時にも感じたことなのだけれど、これだけの情報をいっぺんに示されても、理解力がそれについていかず、結局細かいところまではよくわからなかった。 毎ページ毎ページで、たてつづけにこれだけの系図や情報を出してこられると、すごいことが世の中の裏では行われているのだ、ということだけは漠然とわかる。 日本人がなぜ市民に至るまで傲慢であるかと問えば、それは史実を知らぬから、と答えるほかない。子供のまま生涯を終え、その途中で一度たりとも歴史を学ばぬ国民、それが小手先の文化論を語り、ビジネスに狂奔する。外へ出ようというなら、語学を学ぶ前に、丸い地球の歴史を知っておくべきであろう。(p.265) アメリカの穀物を扱う商社は五つの会社しかないと言われる。カーギル、コンティネンタル・グレイン、ブンゲ、ドレフュス、アンドレ、この五大穀物商社が九割近くを動かしているからだ。人間にとって最も重要な主食であるというのに、五社の事業内容が完全に秘密に保たれている。株式が非公開で、いずれも同族会社だからである。ほんのひと握りの家族が全人類の姓名を握っているとは、なかなか気づかないものだ。しかしいかなる書物を読んでも、その正体がわからないという。(p.341) 「わが国の銀行が全世界のランキングで上位を占めたと言っても、アメリカやヨーロッパの銀行家はケイマン特急でスイスに金塊を蓄えているのだから、比較にならない。表の帳簿と裏の帳簿を混同しないほうが賢明だろう。土台、われわれと欧米人では、生活のレベルが違う。」(p.362) 「保険会社は、事故や事件の真相をつかまなければやたらと保険金を支払わなければならないため、秘密警察をはるかにしのぐ情報収集力が求められる。」(p.437)
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