官僚の大罪 の商品レビュー

ビルエモット(著者),鈴木主税(訳者)

2018/09/24

　20年以上前の著書だが、今から20年以上前の出来事が昨今の財務省の数々のスキャンダルとまったく同じ問題であると痛感した。英エコノミスト誌の立場からバブルの真っただ中に日本に滞在し、その無責任な大蔵省の財政政策などによりバブル崩壊を招いたことを主張する。その意味でこのタイトルであるが、大蔵省の役人が金融機関の状況を隠蔽し先送りしようとした問題があった！世界から日本の金融に関する不信感を招いた。リベラルという言葉が頻出しているが、当時から良い意味だったのだろう。