マシアス・ギリの失脚 の商品レビュー
かなり長いので、集中して物語にのめり込める環境が必要。ケッチとヨールの「最も進化した平和的動物としての酔っぱらい」についてのやり取りが、個人的に好き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
20年前に読んだんだよな。 かなりの長編で,前半は小さ事件が起きるも,平和的にまったりと進み,ウィスキーが切れたところから,急展開!だったような。 ということで,再読に向けて,また読みたい。
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南の島、 って空気感…。 マシアスギリの なんか、頑な感じ。 これ、必要!? って思うバス・リポート。 でもあってもいいかも と思わす、シビアな雰囲気の 中の緩い空気。 なんか不思議な読み物…。 嫌い、じゃないけど オモシロくもなかった。
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古本で購入。 南洋の島国ナビダード民主共和国。 大統領に上り詰めたマシアス・ギリ、日本からの慰霊団が乗るバスの消失、巫女の力をもつルメリアナ… くらくらするように暑く、色彩に溢れ、花のにおいがあふれるような南国の気配と、そこに渦巻く人々の思惑。 現実と幻想の境の曖昧な、神話的...
古本で購入。 南洋の島国ナビダード民主共和国。 大統領に上り詰めたマシアス・ギリ、日本からの慰霊団が乗るバスの消失、巫女の力をもつルメリアナ… くらくらするように暑く、色彩に溢れ、花のにおいがあふれるような南国の気配と、そこに渦巻く人々の思惑。 現実と幻想の境の曖昧な、神話的でさえある豊穣な物語の世界に浸ることができる。 ネットの書評をきっかけに読んでみたけど、よかった。 「次はどうなってしまうんだ…!」というハラハラするような読書体験ではなく、じわりじわりと読者の周囲が呑み込まれていくような感覚がいい。
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かつての南洋群島で孤児として生まれるも、戦争という奇貨により、日本と接近し、島に戻ってからも、商売に成功、その後、大統領となったマシアス・ギリの物語。ゲイのカップルがなぜ関係もないのに出てくるのか、消えたバスのこと、そして日本に住んでいたときの過去といったことが絡み合い、ある事件...
かつての南洋群島で孤児として生まれるも、戦争という奇貨により、日本と接近し、島に戻ってからも、商売に成功、その後、大統領となったマシアス・ギリの物語。ゲイのカップルがなぜ関係もないのに出てくるのか、消えたバスのこと、そして日本に住んでいたときの過去といったことが絡み合い、ある事件をきっかけにタイトル通りの失脚へと至っていく。 植民地から見た日本論、島の民話、おとぎ話、怪談。日本人に一見関係の薄そうな南の島の話を、いろんな要素から構成し、ぐいぐい読ませる池澤さんの筆力はさすが。だけどちょっと長すぎたかな。もう少しそぎ落として欲しかったので星を一つ減らした。
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何度も読むのをやめたくなる作品。まず本の厚さにウンザリ、ページの黒さにウンザリ、長い暗喩の多さ、言葉の畳み掛けと繰り返し。習作感がいっぱい。でも最後まで読んだのは池澤夏樹の作品だから?
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長編だが途中で疲れることもなく、すんなり読める。難解ではないけれど深い。ある種ファンタジーであるけれどリアル。バスのエピソードがユニーク。
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よくわかんないけどサクサク読み進められて、読後感も悪くなかった。 んだけど、よくわかんないなあ…というのが正直な感想。ちょっと皆さんのレビュー読んで勉強しなおします。あと、この作者の本を色々読んでみないことには、位置づけられない。
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かなり読むのが辛かった。 なんとなく、村上春樹に似ているのかもしれない。 非現実な出来事と現実的な出来事が共存しながら進んで行くわけだが、非現実な出来事をどのように捉えたら良いのかがよくわからず…。
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南国の島ナビダード民主共和国の大統領マシアス・ギリが失脚するまでのお話。ながいながい物語にゆらゆらと身をまかせる気持ち良さを久しぶりに味わった気がする。 私たちは合理性を追求することが当たり前の毎日にいるけど、世界は本当は本来、非合理的でぐちゃっとしたところなんだよね。生きるこ...
南国の島ナビダード民主共和国の大統領マシアス・ギリが失脚するまでのお話。ながいながい物語にゆらゆらと身をまかせる気持ち良さを久しぶりに味わった気がする。 私たちは合理性を追求することが当たり前の毎日にいるけど、世界は本当は本来、非合理的でぐちゃっとしたところなんだよね。生きることの幸福、存在することの喜びにじっくり浸れた。
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