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カラダで感じる源氏物語 の商品レビュー

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2015/02/17

源氏物語を、身体的な視点から読み込んでいく本。 言葉が露骨すぎて我が家の本棚からは削除されるであろう(笑) 人に見られたら困る。 最後の紫式部の考察なんかは、フムフムとうならされること間違い無し!!!

Posted byブクログ

2009/10/04

『源氏物語』をあらゆる角度から深く深く考察した本。 空前の試みとして身体の特徴の詳細を記述することによって「視覚」に訴え、 当時の貴族社会の究極のエロス、触る記述でイマジネーションを広げることによって「触覚」に訴え、 声や衣ずれの音を効果的に用いることで「聴覚」に訴え、 ...

『源氏物語』をあらゆる角度から深く深く考察した本。 空前の試みとして身体の特徴の詳細を記述することによって「視覚」に訴え、 当時の貴族社会の究極のエロス、触る記述でイマジネーションを広げることによって「触覚」に訴え、 声や衣ずれの音を効果的に用いることで「聴覚」に訴え、 香への拘りなどをあちこちで匂わせることで「嗅覚」に訴え、 それなのに食べ物の記述が殆ど無いことを 当時の社会・経済事情から考察する。 当時、『源氏物語』がどれだけセンセーショナルな物語だったのかが窺える。 また、登場人物の容姿やコンプレックス、 なぜラストでパッとしない浮舟をヒロインに持ってきたのかなどなど、 とにかく目鱗な考察の雨嵐。 私がマトモに議論できる唯一の文学作品は 『源氏物語』くらいのものなのだが そんな私でさえも、この本の前では言葉を失う。 とにかく凄い!面白い!!

Posted byブクログ