春秋の名君 の商品レビュー
1996年発行、講談社の単行本。3章。第1章は春秋の名君の短い略歴。第2章は小説の執筆に関連する記述。第3章は作家になる前のあれこれ。第3章にあるような内容は私はあまり好まない。この人はかなり長い下積み経験がある人。私がよく読む人は下積み期間が短い人ということもあるだろう。第1章...
1996年発行、講談社の単行本。3章。第1章は春秋の名君の短い略歴。第2章は小説の執筆に関連する記述。第3章は作家になる前のあれこれ。第3章にあるような内容は私はあまり好まない。この人はかなり長い下積み経験がある人。私がよく読む人は下積み期間が短い人ということもあるだろう。第1章も基本的な紹介としてはこれ以上どうしようもないと思いつつも、特徴がないなぁ。と思う。第2章は、作品への思いがあってこの中では一番興味深い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
12人の覇者を簡単に紹介する1部。5覇は有名ですが、それ以外には楚の成王、秦の穆公などが印象に残ります。彼等が晋の文公とどこかで接点があるというのも、当たり前といえばそうなのですが、妙に新鮮に感じます。2部では著者が晏子、孟嘗君などを書くときの苦労した裏話が大変楽しく読めました。晏子を書く際には子・晏嬰を書くために父・晏弱の素晴らしさを発見し、晏弱のページが増えていったという裏話も楽しいです。そして司馬遼太郎が重耳、晏子、孟嘗君を素晴らしい作品として褒めてくれた葉書の短文の素晴らしさ。司馬遼の死の40日前の初対面の様子なども生き生きとした感動的な描写です。
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