パブロ・ネルーダ の商品レビュー

大島博光(著者)

2013/12/12

◆革命と愛の詩人・パブロ・ネルーダの生涯と詩を辿る。◆パブロはまっすぐに人を愛す。まっすぐに大地を愛す。まっすぐに故国・チリを愛す。距離を置かない眩しすぎるその愛に、私はドキドキしてしまう。太陽のように眩しくて火山のように熱く、鉱石のように硬い。人の心を燃え上がらせ、傷つける強い力をもつ言葉。内に内に入り込んでくる言葉。◆純粋で強い言葉を紡ぎだす詩人に一度は愛され、その愛が通り過ぎていくというのはどのような気持ちなのだろうか。ふと、マチルデになれなかった女たちの苦しみを想った。【2013／11／30】

2011/05/30

昔好きだったネルーダの詩と彼の詩人としての生涯をまとめたもの。日本語で彼の詩集で手に入るものはほとんどなく、また完訳されているものもおそらく1冊のみです。私に力があればぜひその翻訳を生業としたいくらいです。革命詩人として好きでしたが今は行く先々でできた恋人たちに捧げた情熱的な愛をうたう詩人としてのネルーダが好きかな。自然をうたったものもすごくいいですけど。