日韓キックオフ伝説 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
1936ベルリン五輪の日本代表に選ばれた2名の朝鮮人選手(一人は参加、一人は拒否)の運命の別れ、そして戦前の日本国内における朝鮮人チームの席巻、その中で私の母校神戸一中の大健闘。いかに植民地支配の中で被支配民族が苦労し、そしてサッカーがその中で独立前から国民的な人気を博していくか。初めて日韓対決となった1954W杯スイス大会予選の2戦。反日主義者・李承晩大統領の下、日本選手の入国を認めず、2戦とも日本・明治神宮前競技場(現在の国立)で対戦。詳細にその闘いを分析する。韓国の快勝、そして引き分け。在日韓国・朝鮮人一体となった応援と祝勝会。この当時韓国代表は全員日本語が話せ、アウェーという感覚がなかったというのも今となっては新しい驚きでした。日韓サッカーの歴史、そして日韓に横たわる歴史問題にも真面目に取り組んだ素晴らしい本です。(この本は98年7月に次いで2度目です)
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