もし君と結ばれなければ の商品レビュー

岡しのぶ(著者)

2024/02/23

衝撃。こんなにもヒリヒリと痛い短歌を、
17歳の肉体のうちから溢れるような短歌を、私は知らない。
現在活動はされていないのだろうか。
気になっている。

「触れてよと願う心に手のとどかず触れるのはどうでもいいようなたとえば乳房」

「目の前を堕ちてゆく葉も私（わたくし）もむかし一度は幸せでした」

「もし君と結ばれなければ月のでる夜にだけ咲く桔梗になろう」

2010/03/20

高校生の時に初めて買った歌集。
懐かしくなって再購入し、読んでみた。

絶版なのが悔やまれる。
若さのみちみちむちむちとした感じがよくできていて、これが唯一の本なのもいたしかたないのかもしれない。
歌人は始めた頃が一番よく、それを乗り越えるために続ける人が多いらしい。
彼女はいまは筆をとっていないようだ。それも残念に思う。