星界の紋章(2) の商品レビュー
3巻も一緒に買いまし…
3巻も一緒に買いましょう。先が気になります。人気シリーズ第二弾。
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ジントとラフィールは…
ジントとラフィールはいつになったら目的地につけるのか。あいかわらずトラブル連続。
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男爵領での戦い、惑星…
男爵領での戦い、惑星クラスビュールへ、そして反撃を開始する帝国星界軍。特異な世界観や、オリジナル言語の使用などで人気が高いスペオペの第2巻。
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アーヴ星間帝国の貴族になった少年ジントと、帝国の王女ラフィールの冒険を描いたSF小説です。前作『星界の紋章Ⅰ』の続きからになります。 最初にあらすじから。ジントとラフィールは、帝国の王女と貴族という身分を隠して、人類統合体に追われる身となります。戦艦から脱出した後、二人はフェブ...
アーヴ星間帝国の貴族になった少年ジントと、帝国の王女ラフィールの冒険を描いたSF小説です。前作『星界の紋章Ⅰ』の続きからになります。 最初にあらすじから。ジントとラフィールは、帝国の王女と貴族という身分を隠して、人類統合体に追われる身となります。戦艦から脱出した後、二人はフェブダーシュ男爵領に不時着しますが、そこで男爵に囚われてしまいます。ジントは、前男爵スルーフの助けを借りて、ラフィールを救出。そして、二人はスファグノーフ侯国を目指しますが、そこはすでに人類統合体の手に落ちてしまっていたのでした。地上人になりすまして、レジスタンスと協力しながら、帝国の救援を待ちます。一方、帝国は、スファグノーフを奪還するために、トライフ提督率いる大艦隊を送ります。 この本の魅力の1つ目は、やっぱりジントとラフィールの関係だと思います。二人は、異なる世界の出身で、互いに理解しにくいことも多いけど、それでも一緒にいることを選んで、信頼を育んでいくんですね。地上での逃避行のシーンは、本当に面白かったし、微笑ましいものでした。ジントは、宇宙では戸惑っていたけど、地上ではラフィールを守るために勇気を見せます。また、ラフィールは、王女としてのプライドがあるけど、ジントに対しては素直さを見せるんです。二人のキャラクターが成長していく様子が、見ていて嬉しかったです。 もう一つの魅力は、アーヴという種族の描写です。アーヴは、人類の一派でありながら、人類とは違う歴史や文化を持っています。彼らは、自分たちの誇りや矜持を大切にして、恐れを知らないくらいに勇敢に戦うのですが、その生き様は、人類統合体や地上人にとっては、理解できないもの。それでも、アーヴの行動には、彼らなりの理由や意味があるのです。この本では、そんなアーヴの歴史や社会構造などが詳しく語られていて、彼らの性格や思想を垣間見ることもできました。アーヴは、人類とは違う人類という感じで、とても興味深い種族だと感じました。 この本は、SF小説としても優れていると思うけど、それ以上に、人間の心や感情を描いているところが素晴らしいと思います。互いに違う世界の人間でありながら、共に成長していくジントとラフィール。彼らの関係は、人類とアーヴの関係の象徴と言えるのではないでしょうか?SFファンだけでなく、人間ドラマが好きな人にもおすすめです。
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最初にジントの生い立ちから始まったので、てっきりジントの物語なのかと思ったら、どうも今作を読む限りではラフィールが主役の話のような気がしてきました。 突然帝国に侵略され、徹底抗戦を叫ぶ地元の人たちを裏切って帝国の貴族の身分を手に入れたジントの父。 そんな父親のせいで、成りあがり貴...
最初にジントの生い立ちから始まったので、てっきりジントの物語なのかと思ったら、どうも今作を読む限りではラフィールが主役の話のような気がしてきました。 突然帝国に侵略され、徹底抗戦を叫ぶ地元の人たちを裏切って帝国の貴族の身分を手に入れたジントの父。 そんな父親のせいで、成りあがり貴族としての居場所のなさを抱えるジント。 ジントと父の対立、または裏切ったと見せかけて地道に抵抗の火を育て続けた父の真実、などの話かと思っていたのです。 ところが、ジントが士官学校へ向かうために乗ったっ戦艦が、反帝国勢力に攻撃され、ジントを逃がすために発射された小型機は、息をひそめて気配を隠していた弱小男爵領で捕獲されてしまいます。 自身の領地を守るため、ジントとラフィールを監禁した男爵のもとから脱出した二人の行動の結果は後味のいいものではありませんでした。 表紙の絵だったり、ジントとラフィールの会話だったりからユーモアSFのつもりで読んでいたので、突然の、生き残りをかけた闘いの厳しさに、目が覚めた想いでした。 貴族には貴族の生き方があり矜持がある。 それを守るためならどんな手段を取っても…というのは、ジントよりもラフィールこそが皇帝の孫として日々突きつけられたものなのです。 男爵領から脱出しても、逃げついた先は反乱軍に制圧された場所。 生活様式も言葉も通貨も違う異国で、今度はジントがラフィールを守ります。 ね、最後の一巻は『王女の帰還』になりそうじゃないですか。
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ラフィールとジントの逃亡劇がこの巻の話のメイン。話の場面が前触れもなくコロコロと変わるので、読んでいてちょっと戸惑ったが、年頃の2人が対立しながらも互いの理解を深めていくという過程をじっくりと読むことが出来た。ただ、あとがきのように自分もジントの視点から物語を読んでいたので、ラフィールが何故終始不機嫌なのか心情があまり理解できなかったというのが正直な所。3巻も引き続き読んでいきたいと思います。
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レクシュの機転で戦場から逃れたはずのラフィールとジントの二人であったが、燃料補給のために立ち寄った領地で囚われの身になってしまう。 ああん、もう、そんなのんびりしている暇は無いじゃん。突っ込みたくなるイライラ感をぶちのめすかのような展開で話は進んでいく。 そして、お荷物だったジント君にもようやく活躍の場所が与えられる。そう、地上人であるジントは、スペック的にインチキ臭い遺伝子操作された人類、アーブであるラフィールより、少なくとも地上では適応能力が高い。無重力の住人は地上では能力を発揮することができないのだ。しかも、その身体的特徴からして、逃走に向いていない。そんな中で逃げ延びなければいけない二人の行方は……。って煽り帯かよw
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作者自身は「比較的地味」と述べておいでの二巻であるが、個人的には一巻より面白い。 巻を重ねたことでキャラクターのパーソナリティがよく表れていて、良いシーンが多いのだ。アニメでも印象的だったシーンが多い。陛下の宣誓しかり、冷凍野菜にも匹敵する鈍さしかり。 色々な勢力がそれぞ...
作者自身は「比較的地味」と述べておいでの二巻であるが、個人的には一巻より面白い。 巻を重ねたことでキャラクターのパーソナリティがよく表れていて、良いシーンが多いのだ。アニメでも印象的だったシーンが多い。陛下の宣誓しかり、冷凍野菜にも匹敵する鈍さしかり。 色々な勢力がそれぞれの思惑で動きながら、物語は三部作終の巻へと向かう。戦争を予感させつつ、地上での二人も予断を許さない。良い引きである。
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帝国と民主主義勢力って言うと、『銀河英雄伝説』でも『スターウォーズ』でも、反帝国側に肩入れしちゃうんだけど、これだけ傲慢な帝国が主人公っていうのは結構意外。 でも帝国(アーヴ)の人たちはなかなかいい人が多い。
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15年ぶりくらいの読み返し。地上に降りて苦労してたような記憶はあったが、思った以上にかなりドタバタだった。232ページあたりでラフィールが語るアーブの起源とか、青い髪の由来とかは忘れてた。
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