カンディンスキー の商品レビュー

有川治男(編者)

2021/07/20

感電好きは大好きい！初期のテンペラの装飾的な絵から、印象派風、フォーヴィズム風、表現派風、ナビ派風などのどの時期の絵も素晴らしい。モネの藁積みの絵に衝撃を受けてから、模索を続けたカンディンスキーは次第に彼独自の抽象画へと移っていく。音楽を絵で表現したというが、確かに目くるめく様な色彩とリズム感はそんな感じがする。最初、ミュンヘンではその絵は拒否されたらしいが、バウハウスの教授に招聘されてワイマール、デッサウへと移り、豊かな創作の時期を迎える。その間、パウル・クレーとは極めて親密だったようだ。二人には大いに通じ合う面がある。