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彩色江戸切絵図 の商品レビュー

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仮借ない世相のなかの…

仮借ない世相のなかの庶民のせつない生活感と憐れな人情。ミステリーの巨匠が、的確な時代認識をふまえて描いた時代推理小説の傑作

文庫OFF

2021/12/31

松本清張と言えば『点と線』や『黒革の手帖』のような社会派推理小説を思い浮かべるが、本作は江戸中〜後期を舞台とした時代小説。市井の庶民が織りなす人情劇、愛憎劇に謎解き要素を加味した捕物帖のような6編の連作短編集。いずれもキレのある宝珠の作品。 昭和39年(1964年)の発表作品なの...

松本清張と言えば『点と線』や『黒革の手帖』のような社会派推理小説を思い浮かべるが、本作は江戸中〜後期を舞台とした時代小説。市井の庶民が織りなす人情劇、愛憎劇に謎解き要素を加味した捕物帖のような6編の連作短編集。いずれもキレのある宝珠の作品。 昭和39年(1964年)の発表作品なので半世紀以上前の作品だが時代小説はいつ読んでも古さを感じさせないのがいい。 本書の解説を読んで知ったのだが、松本清張は芥川賞を受賞していたという点。意外でした。

Posted byブクログ