ニッポン人を叱る の商品レビュー
著者は石川県七尾市(日本海沿いの静かな地方都市です)に1912年(明治最後の年で45年)に生まれ金沢の中学・高校を経て東京帝大(東大)を卒業し就職浪人後に埼玉の高校で国語教師を務めた後、中央公論社で「文藝」の編集長を務めた。1962年に同郷の小説家島田清次郎の伝記「天才と狂人の間...
著者は石川県七尾市(日本海沿いの静かな地方都市です)に1912年(明治最後の年で45年)に生まれ金沢の中学・高校を経て東京帝大(東大)を卒業し就職浪人後に埼玉の高校で国語教師を務めた後、中央公論社で「文藝」の編集長を務めた。1962年に同郷の小説家島田清次郎の伝記「天才と狂人の間」で直木賞を受賞し、以来 太宰治・菊池寛・坂口安吾などの作家や政治家の伝記を数多く執筆した。 本書は著者の3冊目のエッセイですが言葉遣い・贅沢な食べ物・道徳感や倫理観について17年前にして既に日本人の心や身体の躾に渇を入れているのですが、現代の若い人からすれば、何と堅物で融通の利かない理解出来ない思考と写ると思います。確かに硬すぎるというか一方的な思索面はあるのですが本書を読んでいると深く感銘・共感する部分が多い上に、自分もこんなに痛快に語れたらさぞ爽快だろうなと憧れもあっての事ですが、この頃はこんな気骨のある作家や作品は見当たらない寂しい想いで活字を噛み締めるのです。。。
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