赤塚不二夫の「人生これでいいのだ!!」 の商品レビュー
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何冊かエッセイがあるらしいけれど (漫画エッセイも嬉しいけれど、こうやって文章のエッセイも他の漫画家さんたち、出してほしい。。) 今回は飲み が中心ネタだろうか。 タモリ氏についても詳細が。 太宰治氏と松岡清張氏が同世代と別のところで情報を得て驚いたが 司馬遼太郎氏も90年代までご存命。。歴史。。 たまに電車内ではちょっと。。というイラストもあり。 (グラスの中のお酒が、キチンと間にスペースあって描かれていて妙に感心した。最近は薄手のグラスも多いけれども) 女性関係についても赤裸々で、今だったら本作は出版すら難しそう。(倫理観とか。。子供にやさしい世の中も歓迎だけれど、潔癖すぎたり、塩梅が難しい問題。。) 『住宅事情が変わって家が広くなって、わざわざ外に飲みに行かなくてもウチでゆっくり飲みたい』 という文章にナルホド。。 長屋のような住まいだと、何をするにも家族の居る空間になるのか。。 カラオケ嫌いの意見も面白かった。確かに、その間会話は無くなるもんな~。。 フリータイム後にご飯とか、その間話す事もないくらいつるんでいる友人とかと自分も行ったし。 『飲みやで隣の大学生に話しかけたら、拒否られた件について銀座と違って新宿は時代の流れにモロ影響受ける体質だから、そこがいいところでもなる代わりに、昔からの人間にとっちゃ辛いところでもある。』 以前読んだフリー記者の方の著本に、奥さんがお酒が入ってなければ、鋭いの、と悔しがっていた、というようなエピソードがあったけれど エッセイを読んでいるとそういった箇所に触れる。 ので、ギャグ漫画というのは頭を使うのだろうなぁ。 。天才と努力型として、赤塚氏は努力の部分も大きかったろう、と思う。 お酒を飲まなくても人前で話せる性格だったら 大分人生違っていただろうけれど、酒の席での出会いもあるし。。。 う~ん。。。 自分も大学生時代、選択授業が増えるとお昼時に「今日いる??」と携帯でやり取りしたけれど 携帯の無い時代は「ここに行けば誰かいる」 SNS無い時代は「ここで人脈を築く、売り込む!」と 新宿の飲みは本当の意味で飲みにケーションの場だったのだろう。。 気の置けない人と楽しむ格別さもあるけれど、こういう不特定多数の中で、という良さも分からんでもない。。
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