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常陸坊海尊・かさぶた式部考 の商品レビュー

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2010/02/02

歪んでいて、なかなか面白い作品だった。 期待しすぎたが、言葉が難しく、すらすらと読めなくて、読むモチベーションが下がってしまったのが残念。 後半は歪みが面白いが、そこに行き着くまでに時間がかかった。 彼女の作品に触れるのは初めてだった。 どういった人が知らずに読み始め、予想外な...

歪んでいて、なかなか面白い作品だった。 期待しすぎたが、言葉が難しく、すらすらと読めなくて、読むモチベーションが下がってしまったのが残念。 後半は歪みが面白いが、そこに行き着くまでに時間がかかった。 彼女の作品に触れるのは初めてだった。 どういった人が知らずに読み始め、予想外な作品で、あとがきを読んでもっと興味が湧いた。 他の作品も読んでみたいと思う。 女性の描きかたが面白かった。 収録作品2作品共に、女の魔性性、歪みが描かれていて、凄かった。 戯曲でこのように女性が描かれているのは初めて読んだ。 方言も好きだ。 紙では読み難いが、立体化すると面白いだろうと思う。 方言は深みだなぁと思う。 秋元さんの女性感が興味深い。 男を狂わし、支配し、人生を変える。 ある意味ファムファタル的な女性。 それがとても魅力的で、舞台化するとどうなるのだろう、と思う。 秋元さんは歌舞伎を幼い頃から観させられ、歌舞伎に出て来る女性が嫌いだったという。 都合良く売られ、泣き、男性の人生に巻き込まれる。 だからこその、ファムファタルなのだろうなと思う。 でもやはり難しかった。 両作品共に、元あるものを基盤に書かれていたのが印象的。 (43)

Posted byブクログ